「オオサカンスペースは、コワーキングじゃない」って、よく言われた
オオサカンスペースが誕生したとき、「オオサカンスペースはコワーキングじゃない」ってよく言われました。「コワーキングじゃない」っていうのが、よくわからないまま、いまに至るのですが、全国にコワーキングスペースが増えて、知名度があがって、そんな理由なのか、「あそこはコワーキングじゃない」という言葉を聞く機会が増えている気がします。
「コワーキングじゃない」ってなんなんでしょうね?
うちが言われていた理由は、メンバー中心のコミュニティだったので、コミュニティの流動性がない、ドロップインの利用料金が高すぎるといったことでした。
ちまたでよく聞く「コワーキングじゃない」は、「机とWi-Fiがあるだけで、単に作業する場所になっていて、交流がない」といった意味かなと思っています。
これって、コワーキングに、なにを重視しているかの違いかなと。
テレワークが増えて、東京の会社に所属しながら、東京以外の地でリモートワークすることも増えていますが、この場合、交流が重視されない、むしろ嫌われるケースもあるはず。
お酒を飲むBAR(バー)を見ても、オーセンティック、カジュアル、アメリカン、お客様同士が仲良し、いろんな個性があるように、コワーキングスペースって、その数だけいろんな思いや考え方があると思う。
オーナーや運営者、そして利用者によって、目的、雰囲気などいろいろあります。コワーキングスペースそれぞれが大事にしている、「うちはこうありたい」で、いいはず。
ちなみに、わたしは、周りの人と、一緒に仕事と人生をどっちも一緒に楽しみたいから、交流に特化したオオサカンスペースを作ろうと思いました。
補助金や助成金で作られたコワーキングスペースの課題
まったく違う意味で「コワーキングじゃない」が使われることもあります。
これは、気になる…
コワーキングスペースを作っても、地域経済もりあがらないやんか〜い、という、(税金の無駄遣いといった意味がこもった)「コワーキングじゃない」
地域の起業を促進しようと、コワーキングスペースがつくられて、運営コンサルティングに、運営経験がない会社が入って、補助金やら助成金、税金で、しっちゃかめっちゃかという話しを聞いたことがあります。
わたし自身も「コワーキングスペースのコンサルティングをやることになったので、(やったことないので)コワーキングスペースのこと教えてください」と何度か言われて、ほんとにビックリしたことがあります。
コワーキングスペースって、運営経験がない人がコンサルできるものなの?!
新しいコワーキングスペースに税金が投入されて、無料で利用できて、昔からやってる周囲の民間のコワーキングスペースが立ちゆかなくなるケースもあります。
コワーキングスペースは、地域経済を盛りあげたり、起業しやすい環境を作ることができる力があるとおもうので、すでにその地域でコワーキングスペースを運営している人に補助金をだすとか、それが無理ならせめてアドバイザーで入ってもらって、地域にすでにある運営ノウハウ(=無形資産)を使って、「コワーキングスペース、ええやん」と多くの人に思ってもらえると、同じコワーキングスペースを運営するものとしてうれしいです。
コワーキング業界のPRをしていけたらいいな
コワーキング業界って、歴史も浅いし、小さい業界なので、それぞれが「うちはこんなコワーキングスペースやねん」と発信しつつ、業界の知名度あげていく活動もできたらいいなぁ。
特に、メディアPRは、一社でやるより、業界でやったほうがいいよな。
プレスリリースを書いたりする時間がめっきり減ってしまっているのですが、業界の流れを知ってもらうプレスリリースも書いていきたいな、と思いました。
めちゃ、昔の話しですが、2012年に、関西のコワーキングスペース盛り上がってる、と業界プレスリリースを書いたときに、取材いただいた日経新聞さんの記事がまだインターネット上で読めます。
いま、書くとしたら「コワーキングスペースの多様化」とか?
もしくは、テレワークとコワーキング?デジタルノマドとコワーキング?
コワーキングスペース運営者のみなさま、最近、コワーキングスペース内で起きていること、会ったときやDMなどで教えてくださいね。