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自律神経の不調と精神的不調の違い

こんにちは。
おさだです。

なんだか春の陽気を感じるここ数日。

今回は理論的な話はほとんどなく、ほとんどが僕の思いの部分なので、いつものブログではなくこちらでここ数週間思いをnoteに書いてみようと思います。

内容はタイトル通り「自律神経の不調と精神的不調の違い」についてです。

僕は20歳の時にパニック障害と診断され、一時は日常生活がままならない時もあったほど、それらの不調に悩まされた経験があります。

その渦中、僕にはネットの情報があまりにも自分には当てはまらなく、辛い思いをしました。

そこから数年たち、情報社会は加速し、もう少し生きやすい世の中になっているかと思っていたし、それを望んでいました。

ただ自分が仕事でネットの情報を調べたり、時には自分が発信するようになった今。
その時抱えていた思いは今になっても変わらず、むしろ悪化しているとも考えられます。

なぜそう思うのか。理由を書いてみようと思います。

情報にありふれた現代

1人1台スマホを持つのは当たり前であり、SNSも誰しもが使うアプリですよね。

情報というのは、かつては自分が必要とする情報を手にしに行くという、能動的な作業であったはずが、

今では誰かにスマホをハッキングされてるのではないか?と思うくらい”おすすめ”や”あなたに合った”と言ったように求めていなくても受動的に情報が常に入ってきます。

スマホの通知、テレビのニュース、検索サイトの広告など
全てがそういった”受動的な情報”と考える事ができます。

話が少しそれましたが、自律神経、精神的な不調(病院で診断がつくようなものも含め※以下省略)に関しても明らかに耳にすることが増えました。

情報がありふれた現代における、自律神経、精神的な不調大きな課題は、その発信が誰でもできる事にあると思います。

少し話がそれますが、スティーブ・ジョブス(iphoneを作った人)やその他有名なテクノロジーの発明者の多くは、それらの発明品を自分の子供には持たせなかったという話があります。

それにはそれらのテクノロジーが世界を大きく発展させていくと同時に、成長過程の子供達には大きな影響を与えるとわかっていたからだと言われています。

その背景には、ネットでのいじめやネットでのトラブルの他に、中毒性や依存といった人間の脳自体への影響が考えられています。

考えてみれば、数年前に爆発的に流行ったYouTubeも今では動画自体が長いとなかなか視聴回数が取りにくいと言われており、その影響から「YouTubeショート」や「TikTok」「Instagramのリール」のようなショート動画が爆発的に伸びており、発信者はどうしたらそこで再生回数をいかに稼げるか?を追求するような風潮があります。

それでも”慣れ”が出てきてしまった現代では「冒頭の3秒でみられるかどうかが決まる」と言われるほど、動画のインパクトが重要視され、発信が過剰になってしまったり、短い動画で収めるために大事な部分がかなり削られてしまったりと、一言で情報といっても深さに大きな違いがあるように思えます。

そして誰しもが発信できるようになったため、その情報に偏りがあっても拡散される可能性があり、気がつけばその情報が一人歩きしているような状態です。

その一つに自律神経と精神的な不調というのは大きく当てはまるように感じています。

自律神経と精神的な不調は別物

こんな事を言えば僕も誰かに「そんなの違うだろ!」「何いってんだー!」と非難されるかもしれません。

僕個人の感想や思いだと思ってここから読む人は読んでください!

そもそも自律神経というのは「生きるためのシステム」であり、身体にとって必要な神経です。

自分では中々調節のできない部分を調整しています。
(内臓の働き、ホルモンの働き、体温調節など)

では精神的な不調とは?

と言いますと、このシステム自体に問題があるのではないと考えています。
システムに異常がないというと少し語弊があると思いますが、自律神経のシステムを「過剰に反応させてる」「反応を鈍らせている」のが精神的な部分です。

よく自律神経を乱す例として「ストレス」が挙げられますが、人それぞれストレスに感じるものは違います。

自律神経のシステムが作動するシステムが人それぞれ違うと思っています。

ですので、精神的な不調がある場合にはその人の育ってきた環境や、成長してきた中で感じてきた背景を考える必要があります。

それを自律神経の問題!と一言で片付ける事に僕は違和感を感じています。

仮に一言でまとめると、
・自律神経の不調は、そのシステムによる不調
・精神的な不調は、そのシステムを発動させるスイッチによる不調
だと僕は考えています。

情報社会による弊害

自律神経の不調と精神的な不調の違いについてお話ししてみました。
では現代の社会に話を戻して考えてみます。

あえてSNSで「自律神経」と検索してみてください。(嫌な方はしなくても大丈夫です!)

正直に言います。
情報が散らかりすぎです。

統一性はあるように見えたりしますが、このシステムについての話とシステムを作動させるスイッチの問題がかなり混同しています。

僕は自分の経験から、病院で診断がつくような方々からのご相談を受けることが多いですが、このありふれる情報の渦中にいる方が一定数いらっしゃるように感じます。

発信者の数も増え、動画のクオリティも上がり(内容ではなく動画としての見栄えや構成)、発信者として生き残るために少し過剰な表現を見受けます。

誰しもが発信できるようになった事は、誰しもがその情報を受け取れると言う裏返しでもあります。

〇〇はこれだけで治る!はちょっと待って!

ただ僕は情報社会の文句を言うためにこのnoteを書いている訳ではありません。

情報を精査する力をつけるべきだと思っています。
こんなこと言うと堅苦しいように感じるかもしれませんが、これが本心です。

〇〇はこれだけで治る!

僕はこういったものが全て悪い訳ではないと思っています。

ですが、当然当てはまる人もいれば当てはまらない人もいます。
大事な事ですが、忘れてしまいがちな所だと思います。

精神的な不調の場合には特に。

よく食事で改善する。
生活習慣で改善する。
これだけで改善。

みたいなのを見受けますが、自分より生活習慣が乱れていても改善する人もいれば、すごくきっちりした生活を送っていても改善に苦しむ人もいます。

腸内環境、生活習慣、睡眠習慣…etc

大事です。本当に大事ですが、それだけで改善する!といったような、主語が大きくなった情報には注意が必要です。

精神的な不調に悩む人へ

20歳の時、症状がかなりきつかった僕も今では生活に支障はありませんが、今でも生きづらさを感じる事はあります。

あそこにいきたいけど、大丈夫かな?
またあの感覚が出たらどうしよう‥

そんな事を感じる日もあります。
それだけ僕の人生にとってはかなり大きな事です。

症状がきつかったその当時も、症状を発症する前の人生も、それからの人生も、これからの人生も僕の人生です。

何かにすがりたいお気持ちもすごくわかります。

当時の僕も本当にそうでした。

昨日Instagramのストーリーにも載せましたが、施術も患者さんに対する刺激であり、それに反応するのは患者さん自身の体です。

結局のところ自分を知っているのも患者さんで、自分を変える事ができるのも自分だと思っています。

これは症状が改善しないのがあなたのせいと言う意味ではなく、改善させるためにも自分の選択が必ず必要になっていきます。

食事を変えてみる
生活習慣を変えてみる
施術を受けに行ってみる
これらも立派なあなた自身が改善のために選んだ選択であり、あなたの意思です。

世の中に出回る情報はその選択の一つでしかありません。

どうか情報だけに囚われるのではなく、情報と上手く付き合ってみてください。

そのために僕も情報を発信し続け、あなたがそれを上手く活用し、あなたと僕の人生が少しでも生きやすくなるように。

長田侑三

最後までありがとうございました!

感想いただけると嬉しく思います!


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