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『お会計500円です』

こんにちは!
鍼灸師オサダです。

先日、
『同業者の先輩にそんなに勉強してえらいよ』
と言われまして、ふとこの業界で初めて人を診させていただいた時の事を思い出しました。

それがタイトルの
『お会計500円です』です。

僕は鍼灸の専門学校を出た後、専門学校の教員補助として鍼灸の実技や授業のサポート、学校併設の鍼灸院のスタッフ+一般事務の仕事をしていました。

学校併設の鍼灸院では専門学校の研修施設兼、学校関係者の施術がメインでしたので利益を目的としてない所でした。

ですので僕が鍼灸師として1番初めに担当した患者さんの一回の施術料金は500円でした。

お悩みは、仕事中の腰痛。

鍼灸師は国家資格なので、怪我や病気の事も勉強します。

患者さんの腰痛がすごく大きく見えて。
あの病気があるんじゃないか?
これも考えられるよな。
あのテストなんだっけ。

普段そんなに汗のかかない僕ですが、洋服の中は汗だくでした。

3年間勉強しても患者さんを前にして自分の無力さを痛感しました。

一通り問診や検査で重篤な腰痛(内臓疾患や大きな怪我)の可能性は少なかったので、施術に入りましたがその方の腰痛がなぜ起きてるかまで考えられませんでした。

一通り腰痛に効果のありそうな筋肉、ツボを使い施術を終え患者さんの腰痛は少し軽くなったよ。と。

その当時僕の精一杯は500円という金額をもらうのに値したのか本気で悩みました。

と、同時に僕はこれから毎回この思いを抱えるのかと思いました。

その時に値段以上のものを提供できるように頑張ろうと勉強を始めました。

資格のための勉強ではなく、患者さんのため、そして自分のために。

その思いは今でも変わらずいつまでも思い続けると思います。

身体を診る事に関してはプロであろうと。

先週末も、骨盤周囲の解剖学、消化と吸収の内臓学のセミナーでした。
自己満足ではなく、臨床に、人生に生きる学びを続けたいと思います。

今日もお疲れ様でした。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇

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