見出し画像

コロナ時期にアルバイトを始めて思ったこと

就職活動がコロナの影響で延期になり続けた。暇な時間が続くと謎の焦りが生まれきて、それと生活習慣が乱れてくる。時間を意味のあることで埋めたい、きちんと毎日を過ごしたい、という思いから気軽に始められるバイトを探した。

それが、家から自転車で5分のスーパーのレジのアルバイト。

コロナの時期であったので、店はとても忙しかったが、田舎のスーパーなので、まあそこそこだと思う。


自粛期間でものすごく暇な時間を経験したあとに、
アルバイトで時間が埋まったことで、自分の自由に使える時間への意識が変わり、生活習慣も整った。

やらなければならないことをバイトの時間までにきちんとこなして、働いてお金を稼いで、明日の為に寝る。(普通のことだけど、これを自主的にやっている私はまあまあ立派じゃないかなと思ったりする。)だから、さらに活動的になった。やりたい事がたくさん出てきて、全部はできないくらいだった。暇を持て余していたころにはこんな風に絶対ならなかった。もちろん就活も頑張れた。

時間を自分の意志で使うんだ、と自覚することで、なんだか毎日の生活が大切になり、やりたい事を全部したいから、時間の使い方を工夫するようになった。学校の課題で追い込まれて、その為に時間を死ぬ気で生み出すことはあったけれど、『楽しい』の為に時間を生み出そうとすることはなかったなと思う。


あとは、家から近い場所で活動をすることが初めてだったので、その良さも実感した。

今までは、大学の近くでアルバイトをしていた。そこは県の中心地であったため、家からは電車で片道1時間以上かかる。電車の待ち時間などを含めるともっと時間をとられていた。でも学校帰りにすぐ行けるし、いろいろな経験が出来たのでそれはそれでよかった。

だけど、今のスーパーのレジのバイトをしてみて、本当に変わった。
移動時間がかからない、地元のスーパーのレジなのでおしゃれしていく必要もない、仕事は簡単なレジ操作だけなので仕事を覚える労力もかからない。給料は今までのバイトをしていたころと変わらないのに、自分の為に使える時間が増えた。

今までアルバイトをしていたころは、その為に削られる時間や労力が大きすぎて、そっちで全部を消費してしまっている感じがしていたし、忙しさと疲れで、お金を消費に使っていた感がすごくある。今から思えば。

それが変わって今は、何にお金を使うか考える時間が出来た。買い物をするにしても、いったん身の回りにあるものを見つめ直すようにした。そうすると、欲しいモノ・必要なモノなんて本当に少ないと思えた。あと、自分への投資の為にお金を使う事が多くなったし、経験や想いを買おうという気持ちになった。例えば、アクセサリーを欲しいと思っても、そのデザイナーさんの想いや、自分が欲しいと思ったその想いを大切にするようになった。


暇な時間も忙しい時間も、その割合や充実の度合いで自分の価値観がつくられていくのだなあと。大学4年になってこの経験があったのも、何か意味があるんだろうなと思いながら、残りの大学生活を過ごす。そして素敵なアルバイト先には感謝。