開発アイデアなんて都合よく降ってこねぇという人向けの対処法【体験談】
研究職や開発職をしてて、求められるのは「アイデア」。ぶっちゃけ、アイデア一つで戦況がひっくり返ることもありますよね。
なので、僕らはアイデアマン/アイデアウーマンになりたいんですが、そんな簡単じゃねぇぞと。神ぐらいだよそんな神技できるの。だって神なんだから。
とは言え、それだと自分が苦しいだけ。せめて、対策しときたいところ。。
今回は、本業研究開発職の私が、アイデアを出すプロセスを公開してみます。
結論、達成したいゴールを超絶分解して1つ1つ可能性潰して行くだけ。地道ですが、このマインドが一番重要だという話です。
アイデアを出す前提
アイデアって、あなたのこれまでの経験、知識を頭がうまいこと処理してくれた結果、アウトプットされるものだと思います。
つまり、「情報源」「情報処理」の2つが掛け合わさって初めてアイデアという形に変換される。どちらが欠けても、良いアイデアは出ませ
この2つ。より重要なのは「情報処理」。例えば眠い状態と寝起きのスッキリした状態とでは、処理能力は数倍違うと思います。
まずは、前提を整える。例えば、朝スッキリ起きるために前日の行動を見直す、睡眠の質を少しずつ良くする、など。自分の処理能力を増やす情報はなにか?という視点で情報を得る、というのが効率的。
自分の頭の状態を整えること。これがアイデアを出す前提です。
ゴールの理解
開発アイデアは目標を達成するために必要。僕らの業務って、アイデアを出す毎日の繰り返しです。とはいえ、期限は決まってるし、時間は有限です。(←普通にキツイけど)
時間が限られてる以上、できるだけ寄り道はしたくいので、ゴール(目標)を理解することが重要になってきます。
開発の場合、顧客スペックを満たすだけじゃなく、その裏に潜むポイントが複数あることもしばしば。
相手が何を求めてるかまで落とし込む。ゴールを理解すると、僕らのアイデアが無駄にならずに済みます。
ゴールの分解
ゴールって明確だけど、細かい情報が無い場合が多く、抽象的になりがちです。実際に目標を達成しようと思ったら、ゴールを限りなく細かく分解して、1つ1つの要素にしてやる必要があります。そのかけらを1つずつ実験しながら潰す。
ここからは途方もない作業の繰り返しになります。ただ、ゴールには確実に近づく。ゴールの分解は一番面倒でやりたく無い事かもしれません。ですが、抽象的なゴール達成のための具体的な行動への変換、と考えれば納得できるはずです。
当たりの付け方
ゴールを超絶分解して、やる事がいっぱいあるぞ!という時、どんな順番でやるか?というのが、目標達成をスピードアップさせるために必要です。「当たりの付け方」は、ここで役立ちます。
筋の良い当たり→論理的に説明できるかどうか
無数の選択肢がある中で、核心に迫る当たりをつける。10年以上研究開発してますが、正直正攻法は無いです。だって、やるまで分からないから。
重要なのは、論理的に説明できるかどうか。つまり、やろうとしている実験が頭の中のイメージでは無く、言語化して誰かに説明できる内容か、かなと思います。
適当な思いつきで実験するというのも時には必要ですが、本筋には論理が必要、という事を覚えておくと無駄な実験は減るはずです。
実施と振り返り(量が重要)
たいていの実験は、失敗に終わります。失敗というか、思い通りにいかないことが9割。なので、次どうするか?を考えるための振り返りが重要です。
大量の失敗→大量の情報が得られる
丁寧に準備して一つ一つ実施する場合と、すぐに準備して大雑把に実施する場合。先ほど説明したように、何をしても実験の9割は失敗します。となると、時間をかけないほうが効率よくハズレを潰せます。
つまり、失敗をすればするほど、次の手を考える選択肢が減り、目標に早く近づくんですよね。
大量の失敗は気分が萎えるのでやりたく無いかもしれませんが、目標に近づくための最短ルート。こう考えると、行動のハードルは一気に下がります。
困ったら傾聴
失敗に失敗を重ねて、なお解決の糸口が見えないこともあります。そんな時は、人の意見を素直に聴き入れる、傾聴が大切。と言うのも、自分の考えが違う場合があるからです。
今の状況をリセットするために、一旦意見を受け入れる態勢を整える。傾聴することで、相手の思う事が引き出せる。すると、本音ベースでの考え(ヒント)が得られたりします。
自分の意見が正しいことを証明するために相談するのではなく、聴き入れる。新しいアイデアは周りから得ることも重要です。
腐らない重要性
これまでつらつらと書いてきましたが、ぶっちゃけ何やってもうまく行かない、アイデアも出ない、て場面がホントに多いんですよね。開発してる人は、うまく行かない状況が嫌になる事を感じてると思います。
なので、最後はメンタル。つまり腐らない事だけ。やり投げな気持ちでやってもうまく行く事はほぼありません。明日は明日の風が吹く、といった心持ちで進めるのが、精神衛生上いいですからね。
気負いすぎず、自分を信じつつ、前を向いて進み続ける。開発は長期戦なので、たまには休んで回復しときましょう。
おわりに
開発アイデア降ってこないわ!って時、この記事か参考になれば嬉しいです。
世の中に新しいものを出すために、共に頑張っていきましょう!
では。
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