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『領怪神犯』という本を読んでの雑記

 なんか最近推してる小説がカドブン夏推しに選出されたみたいなので読書感想文……が夏休みの宿題で一番嫌いだった私が色々書いてみる。ほとんど自分用の日記みたいなものです。
 仮に現役の小中高生が見てるなら(見てないと思うけど)絶対参考にしちゃだめだよ。パクリとかじゃなくてシンプルに先生に怒られるから。
 なんでnoteでってカクヨムとかでやるのはシンプルに気が引けたからです。長いこと書いてないから……

 というわけで『領怪神犯』。
 この話の一番好きなところはちゃんと光があるところ。
 夕日ではなくて朝陽が。
 話自体は全体的に暗いっていうか、にんげんってむりょくだね! みたいな話なんだけど。
 でも書籍化済みの第一部も、これから書籍化される第二部も、ちゃんと救いがあります。……あるよね? いつかの将来、シリーズ終了したらmissingじゃん!? はちょっとしんどいから大団円がいい。これはただの私の願望。missingも推し作品なのでまた雑記書きたい。
 作中章ごとに、概念的な夜から明け方に進むような印象だった。ちゃんと一章ごとにオチてくれるからテンポよく読める。
 なんだろう、少年漫画っぽくもある。特に第二部は成長譚でもあるし。バディものだし。バトルとしては選べるコマンドがほとんど逃げる一択ではあるけど。
 けどを連発し過ぎてかなり問題のある語り部みたいになってしまった。

 内容としても、日本のかみさまってこういう感じ、っていう漠然と抱いてたイメージがすごくカチッとハマった。人がどうこうできるものではない存在。敵とか味方とか以前の問題、なんだけど神だから祈るものはいるし、善とか悪ではくくれないし。好き。
 民俗学的にみても面白い。にわか知識でも面白かったので、詳しい人が見たらもっと面白いんじゃないかな。色々こうかな、ああかなと考えながら読み進めるのが楽しかった。

 第一部は純粋にCoCみが強いっていうか、これそのままシナリオにしてプレイしたら絶対楽しいしSAN値ヤバいなあみたいな進み方。終始がんばれ……!って気分で読んだ。
 第二部は人間!! って感じだった。いろんな意味で。
 第一部の過去編にあたる時間軸で、まだ対応が定まってなかったころの話。メタ的にはやめろって!! 絶対あかんやつやん!! って読んでたけどそう、そうだね、わかるよ、みたいなところもあり。でもくわすの神いなかったら終わってたんだぞ、とも思う。この辺の心があっちこっちやられる感覚は読書の醍醐味だなぁ。そんで凌子さん超怖い。一番敵に回したくないタイプ。

 かみさまも人間もすごくキャラがたってて、個人的な推しは第一部の主人公の義兄と第二部のくわすの神。好きでしょこんなん。
 義兄の六原さんビジュ表現もセリフ回しもよかったです。あんまりフィーチャーされないんだけどこどくな神のラストとかすごい良かった。

 あとこの話すんなり読めたのは恋愛要素がない、というかメインのペアに無縁だったからっていうのも強くて。第一部なんか男女バディなのにくっつかなかった。結構珍しいと思う。あったらダメっていうわけじゃないけど個人的にあんまり得意じゃないから。
 シンプルに二人とも善人……違うかな、頭のいい普通の人だった。片岸さんちゃんと大人だったし、宮木ちゃんもそう。いい意味でも悪い意味でも。諦めなきゃいけないことも沢山あった普通の大人、っていう感じだった。でも結局半端に社会に適合できてない感じがloveです。まあ多かれ少なかれ大人ってそういうもんだよね!
 ……や、あの二人の境遇が普通だといってるわけではないんだけど、こう、価値観的にあんまりとち狂ってる感じではないよねって……

 そういう意味では第二部は良い意味で子供よりだった気がする。烏有くんもだけど切間さんも。
 二人の関係性としては実質親子。日常パートが大変かわいかったです。切間さんお父さんだけどお母さんでもありました。バブい。善性でいうと作中一。私の印象の話。
 あと梅村さんもママ。ラストの方まで出てこなかったくせにいい味出してます。でも最初はなんやこいつと思ったし、ホラーに出てきたら駄目なタイプだろとも思った。第二部ラストまでと作者さんのツイッターをみてるといてくれてよかったね、って感じ。
 烏有くん読んでたときを思い返すと乙女ゲーの主人公か? と思った記憶が。すごく語弊がある気がするけど頑張り屋さんのヒロインだった。けどそんなクリアできそうにない乙女ゲーはいやだ。

 好き勝手書き散らしたけど男女どっちでもすすめられるなぁって思う。もっとも、男女よりももっと別の部分で人は選ぶかな、って感じはある。
 学生時代に出会ってたら一気読みして面白かった! ってツイッターやら友達やらに散々報告して別の本で感想文書く。技量が、もしくは枚数が足りない。
 感想文の定積、自分ならこうするとか、作中の人たちがこうしたらよかったのに、とか安易に書けないもん。私があの世界に行ったら秒で終わる。
 その代わりにこういう所がヤバかったです! っていうのは山ほど書ける。このセリフかっこよかったとか、このシーンの絶望感は異常とか。学校向きの感想文書くには難しくない……? って思う反面、大人のの剛速球壁打ち感想文には向いてる。と、思ってる。考察できるとこも多いし。

 なにはともあれ良作だし、みんな読んでほしいです! カクヨムでも読めるよ♡ 新鮮な悲鳴を聞かせてください!
 ……普段ツイッターに生息してるからわかんないんだけどnoteってこういう表現受け入れられるかな。
 本当に雑記だったけどここまで読んでくれてありがとうございました!
 
(何も考えずに書いちゃったのでそのうち書き換えるかもしれません)

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