妖 真宵

絵と文の人です。

妖 真宵

絵と文の人です。

最近の記事

『本を読んだことがない32歳が初めて「走れメロス」を読む日』を読んで

 32歳が本を読むだけでこんなに面白いの、何?  と思いながら記事を読んだ。つまりこれは感想の感想。  太宰治の『メロス』。  教科書にも載っているから大体わかるだろうけど、さっと読み切れる短編だ。十五分もあれば読める。  それを三時間かけて読む。  ……そんなことある?  そんなに立ち止まるところないだろあの話、と首を捻りながら記事を読み進めるとなるほど。読み手のみくのしんさん、感受性がかなり豊かな人らしい。えっ大人でここまで純粋な人いる? レベルで豊か。いい意味で子供の

    • 『ガーデンロスト』という本を読んでの雑記

       私がまだ高校生だったころに、一等のめり込んだ小説。  すごくしんどくて、とてもきれいな話。バラバラに色々こじらせた、めんどくさい女の子が四人出てくる。その四人が一章ずつ主人公をやるオムニバス。 https://mwbunko.com/product/201001000007.html  あらすじとかは公式で読んでもらうとして、とにかくすごく『少女』だった。  描写がちょうど大人と子供のあわいにいる感じ。レゾンデートルが曖昧になりがちな。あえてこういうこと言ってみがちな。

      • 『領怪神犯』という本を読んでの雑記

         なんか最近推してる小説がカドブン夏推しに選出されたみたいなので読書感想文……が夏休みの宿題で一番嫌いだった私が色々書いてみる。ほとんど自分用の日記みたいなものです。  仮に現役の小中高生が見てるなら(見てないと思うけど)絶対参考にしちゃだめだよ。パクリとかじゃなくてシンプルに先生に怒られるから。  なんでnoteでってカクヨムとかでやるのはシンプルに気が引けたからです。長いこと書いてないから……  というわけで『領怪神犯』。  この話の一番好きなところはちゃんと光があると

      『本を読んだことがない32歳が初めて「走れメロス」を読む日』を読んで