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プーチンに非難できない「平和主義者」は、今すぐ看板を取り下げるべきだ

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今回はウクライナ情勢に関して。

退避勧告が出ました

ロシアの軍事行動が迫っていることで、ウクライナ全土に邦人の退避勧告が出ました。

ウクライナ国境付近にロシア軍の約半数が集まっており、軍事行動が始まることが懸念されています。背景を語ると長くなってしまいますが、根本的にはロシアがウクライナを攻めようとしていることには変わりありません。

両国の国民との間としては非常に複雑

両国とも足を運んでいる自分としては、ウクライナとロシアに関する現状においては、政治と民間を切り離して考えています。

もともとはソビエト連邦として同じ国だったロシアとウクライナ。ウクライナでは多くのロシア系が住んでいるとよく報道されていますが、実際ロシアでも極東がウクライナルーツの住民が多い状況から、ロシア人とウクライナ人は両国の間で入り混じっている状況と言えるでしょう。

島国の日本人としては、掴みづらい感覚かもしれませんが、陸続きで尚且、両国は同じ国だったことを考慮に入れると、それぞれの民族や言語使用者は入り乱れていることを頭に入れなければなりません。

住民レベルでは「自分はロシアに住んでいるけど、ウクライナに親戚がいる」というのは、特に珍しい話でもありません。広大な国ですが、元々は陸続きで人流も物流も鉄道や車などで行き来できる国なので、ロシア人とウクライナ人は単純に分けることはできないものです。

このウクライナ情勢に関して、日本のメディアに登場する「ロシアの専門家」と言われる人達は、民間レベルでの目線がなくて、ただ両国の政治問題だけを注視しているので、あまりにも視野が偏っているものと考えます。

ウクルインフォルムの編集者で「ウクライナファンブック」の著者である平野高志さんも取り上げてますが、ロシアとウクライナでは情報も隔たりがあると考えるべきでしょう。

「ロシアの専門家」など言ったところで、ウクライナはウクライナで発信していることは違いますし、ロシアの情報だけを鵜呑みにして「ウクライナも知ってます」と言えるものにはならないものです。

ロシアの専門家として知られている佐藤優さんが「ウクライナのロシア系は祖国復帰を願っている」という発言をしていますが、これは民間レベルの視野が欠けている意見と言えるでしょう。

ウクライナは国政選挙によっては親露派を選択することも不可能ではないですし、コメディアンだったゼレンシキーを大統領にすることができるほど、民主化が進んでいる国です。20年もプーチンが実行支配を続けている、専制主義国家であるロシアとはその点では大きく違います。いくらロシア系だったとしても、そんな自国民をも暗殺を平然に行うような専制者がいる国へ、進んで行きたいかと言うと、さすがに考えものではないでしょうか?

佐藤優さんは物事を単純化させて語っていますが、それは民間レベルでの空気感などを無視するも同然です。ウクライナの事情は、そんなに単純なものではないです。

戦争は先に手を出す輩が悪い

あらゆる情報が交錯しているウクライナ事情ですが、ただハッキリしていることはあります。

ロシアに侵攻の意欲はあっても、ウクライナがロシアへ侵攻する理由はない。

クリミアにしても、ドンバスにしても、根本的にはロシアが手を出したことにより、混沌とした状況に陥っています。クリミアはロシアが併合してから、ロシアの支配から逃げるために、キーウやリヴィウなどのウクライナの各都市へ疎開しているクリミアタタール人も多い状況です。

ドンバスでは「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」が実効支配している地域はありますが、実際問題、ルハンシクに関わりがある知り合いに聞いたところ、ロシア系勢力が支配してからは、インフラが脆弱であり、停電が頻発している地域であります。今や5Gの時代と言われている時代なのに、ロシア系支配地域では「2G」になっている場所もあるほどです。

ウクライナに政治的な問題がないわけではないですし、実際ロシア系の住民の立場も難しいことには変わりありませんが、とはいえ、ロシアの軍事行動は正当性のあるものではないでしょう。疎開せざるを得なくなる人々が出てしまうことや、生活環境が悪化してしまう人が出てしまうのは、どう考えても「ロシアが悪い」と考えられるでしょう。これは政治レベルを抜きとして、民間レベルとして考えるとよく分かります。

それにウクライナに親戚がいるロシア国民にとっては、かなり複雑な状況には違いないでしょう。政治面では分断が激しいですが、民間レベルでは「この人がウクライナ人で、あの人はロシア人」というように、分かりやすく分けることは不可能です。

プーチンは世界的に非難されるべき

直近のウクライナ情勢に関するニュースを見ていると、北京五輪が行われている時期だからか、取り上げる側があまり深い興味を持っているわけではなく、他人事のような空気感を醸成してしまっていると言えるでしょう。

ちょうど私も見ていましたが、日本のワイドショーでは、ウクライナ情勢を取り上げているものの、ただ淡々にやっているだけであって「遠くにある国だから」ということで、無関心を振る舞っているように感じられます。

ウクライナと接点がない人からすると「こんなニュースより芸能ニュースやりたいよ」と思っているかもしれませんが、ロシアがウクライナに対して、国境沿いに軍隊を配備していることは、日本に対しても不可能ではないと考えると、ゾッとする話だと言えるでしょう。むしろ、芸能ニュースやスポーツはそっちのけで取り上げてもいいと思います。

「21世紀になっておいて戦争を起こそうとしているイカれた為政者がいる」という認識を持たないと、今のウクライナのような状況が、今度は日本も…と考えられるわけです。

政治的にどういった理由であっても、傷つくのは権力を持ったわけでない民衆と考えると、いかなる理由でも「侵略行為はダメ」と強くプーチンを非難するべきでしょう。

プーチンを非難しない自称「平和主義者」は看板を今すぐ降ろせ

日本では、平和主義者を自称する人達が、日本の自衛隊に関する議論になると「反戦」を唱える人は出てくるものですね。特に「憲法改正」になると、平和主義を理由として、憲法改正反対を訴える人が出てきます。

しかし、「平和主義」である以上は、憲法改正のときだけ強く主張するのは筋が通らないでしょう。やはりウクライナへ軍事行動をこれまで行い、今度は大規模侵略をしそうになっているウラジミール・プーチンに対しては、強く非難する発言をしていないと筋が通らないでしょう。

もしプーチンを非難できないというのなら、その人は「平和主義者」という看板を下げるべきでしょう。

手を出すのはアメリカだったら「反戦」を強く訴えても、これがロシアだったら強く言わないのなら、「平和主義」としての筋が通らないものです。それならはっきりと「私は親露派です」と自己紹介するのがいいでしょう。

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