【随想】アジフライと濡れた前腿
私が担当している取引先で、家から歩いて行ける会社がある。
昨日電話を貰い、今日会いに行ってきた。
勿論家から近いので、直接面談に向かう形を取った。
私にとって、これは大変有り難い。
一回会社に行かなくて良い分、睡眠時間をしっかり確保できるからだ。
今日は7時間弱眠れた。いつも6時間くらいなのだが、これだとどうにも眠たいし調子が出ない。
早く寝ろって話なんだけど、なかなか出来ないのだ。
1時間くらいの面談のうち、半分くらい「いつまで自粛続くんだろうね〜」という話を聞いていた。本当、いつまでなんだ。
面談が終わって会社に戻る前に、いい時間だったので近くの大衆居酒屋で昼食を摂ることにした。
初めて入る店だったが、店の前の看板にあった「アジフライ定食」が美味しそうだったので迷いなく入店。
アジフライ定食にするつもりだったんだけど、エビフライなども付いている「海鮮ミックス定食」があったので方針転換した。
出てきたのがこれ。
エビ凄い。頭が付いたままフライになってる。もちろん丸ごと食べた。
アジデカい。箸で持ちづらいくらい重い。ほくほくしていて最高だった。
あと一個何かのフライがあったが忘れた。それも美味しかった。
この大衆居酒屋は、店員の趣味なのか昔の歌謡曲がずっと流れていた。
近藤真彦⇨吉川晃司⇨大友康平⇨松田聖子 だった。
正直「昔見たモノマネバトルで聴いたことある歌だ」くらいの認識だ。
なんか10〜15年前くらいのモノマネ番組ってそんな感じだった気がする。違うかもしれない。
今日は、会社からの帰りの電車で「銀河鉄道の夜」を読み進めた。
(この間原稿用紙数枚分は不明)みたいなことが書いてあって驚いた。めちゃくちゃ有名な作品なのに、原稿抜けてるのか。
一つ、読んでいて思わずニヤけた表現があったので抜粋する。
まるで億万の蛍烏賊の火を一ぺんに化石させて、そらじゅうに沈めたというぐあい、またダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと穫れないふりをして、かくしておいた金剛石を、誰かがいきなりひっくりかえして、ばらまいたというふうに、眼の前がさあっと明るくなって
目の前が明るくなったことの比喩表現なんだが、なんだこれは。「蛍烏賊の火」って。ダイヤモンド会社に金剛石を隠しておくって。
どんな豊かな脳味噌なんだ。格好良過ぎる。
何故なのか正確に説明できないが、やけに気に入ったので紹介した。
本屋大賞が発表された。
結果を見てから、一位の「52ヘルツのクジラたち」の電子書籍を購入した。
本は「読みたい」と思った瞬間に買うようにしている。忘れそうなので。
気が向いたら読もうと思う。
一つ書き忘れた。
今朝、雨の中をスーツで歩いていたのだが、前腿だけやけに濡れるのが改めて嫌すぎた。
傘の構造と歩き方からして仕方ないんだろうが、座る時には腿に濡れたスーツが張り付くし、意外と乾かない。
前腿だけ撥水加工されたスーツがあればなあ。
絶対濡れない傘でもいいな。
それでは。
無理は言いませんし、そう簡単に得られるとも思っていませんが、サポートしていただけたらそのお金で買ったことのない飲み物を買います。