◆読書日記.《磯田光一/編『塚本邦雄論集』》
※本稿は某SNSに2019年9月1日に投稿したものを加筆修正のうえで掲載しています。
磯田光一/編『塚本邦雄論集』読了。
文芸評論家・磯田光一が現代短歌の歌聖・塚本邦雄について語られた42の評論文を集めて編纂した論文集。
伝統的な31音という形式を完全に守り乍らも「前衛」であり続けた塚本邦雄の短歌の謎を多くの作家・評論家・歌人が紐解いていく。最大の謎は「塚本邦雄」本人なのだ。
本書を読み終えても未だに謎が残る。
だが、だいたい当時の歌壇からその後の評論家たち