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『バームクーヘンでわたしは眠った』

柳本々々さんのぽつぽつ響いてくることばと
安福望さんのやわらかい絵が語りかけてくる。
そして、一つ読んでは本を閉じ、一つ読んではぼーと考える。
そんな風にゆっくり、のんびり読み進めたくなる本でした。

この本自体は、柳本々々さんが1年間毎日書いていた日記から
103の話を厳選したもので、時々季節を感じる内容が混じっている。
それが、この人はこの季節にこんなことを考えるのだなぁと、
しみじみ思わせてくる。
私はこう思うなぁと自然と考える。
その結果、一つ読むたびに一息つく必要があったのだけど。
それも愛おしく、まあるくあったかな気持ちになれたかな。

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柳本々々『バームクーヘンでわたしは眠った もともとの川柳日記』
春陽堂書店、2019年

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