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#72: こんなときだから♪ドビュッシー〜絵画が動き出す音楽「水の反映」

ドビュッシー:映像 第1集より 「水の反映」(1904-05)

#71 -77のテーマは「音楽家を惹きつけて止まない『水』という現象ー水と音楽」

音楽で「水」を語る上で外せない音楽がいくつかあります。
それが,前回のラヴェル『水の戯れ』と,本日お送りするクロード・ドビュッシー(1862-1918)の『水の反映』でしょう。

印象派を代表する二人の作曲家が描いた「水」は,ピアノという単一の音色から,どれだけ多彩な音色を引き出せるか,そして,形のない物体,現象を描くことが出来るか,そんな表現の可能性を突き詰めた秀作です。

ラヴェルが水の流体性を素早い指の動きで表現したのに対して,ドビュッシーは,キラキラとひかる水面のプリズムを独特な和音,音の重なり合いによって表現しました。CDのジャケットには,よくモネの絵画,『印象・日の出』(1872)や『睡蓮』(1890ごろから睡蓮に関する作品を創作)が使われていますが,ドビュッシーの音楽を聴きながら絵画をみると,絵の中の水面が今にも動き出しそうなそんな錯覚におそわれます。

ちょっぴり暑くなったこの季節にぴったりな「水」の音楽で爽やかにお過ごしくださいね。

今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!


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