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職場でジーパン履いてもいいよって言われたい人生だった

あぁぁぁ!!面倒くさい!

スーツじゃなくていいけれど、オフィスカジュアルな格好で出社すること。ジーパン、スニーカー、サンダル、露出の多い服は禁止。

急に謝罪しなければならなくなったときのために、ロッカーにパンプスとジャケットを置いててね。

とにかく、クライアント先に失礼がないように。

中学生のとき、「スカートの長さは膝下5センチ!前髪はピンで留める!」と言われていたのを思い出す。

オフィスカジュアルにジーパンは、なぜダメなのか。

クライアントに失礼だからなのか。仕事をテキトーにするように見えるのか。

確かに、スーツをぴしっと着こなしていたら、「この人は仕事ができそう」と思われるだろう。だれかが「人は第一印象がすべて」なんて言ってたし。

でも、それってジーンズでもキレイに着こなせばいいんじゃないの?TPOに合ってたらスニーカーでもよくない?それでも失礼なの?私にはちょっとわからない。

ヨレヨレネクタイに、シワのかかったシャツを着ている人と、ジーンズを履いていても、姿勢がよくて体にフィットした洋服着ている人なら、確実に後者のほうが仕事ができるように見えるのではないか。

仕事に対して本気の人って、態度や姿勢にその気持ちがでるから、ダラーっとした格好はしない、と個人的には思う。

そう思うのは、私だけ?

私だけか。だって、オフィスカジュアルにジーパンは許されないもんね。

そんなのが許される、「いいよ」って言ってくれる世の中は、みんなに平等に来るのだろうか。

そう考えたきっかけは、ショートムービー『The hands/その手』を見たから。みんな、とりあえず何も考えずに見てほしい。私は感動して涙が出たよ。

簡単にストーリー終盤の話をしよう。手話通訳士の夫が全国放映のテレビで記者会見をしているとき、「妻が出産した」という知らせを聞く。そこで彼は、耳が不自由な妻にテレビ画面を通して、手話で「おめでとう。」とメッセージを送る。

この場面で、見ている多くの人が目をうるうるさせるだろう。

話はそこで終了。続きには、もしかすると「全国放映なのに、お前はなんて会社の恥になるようなことをしてくれたんだ!」と、グチを言う上司が登場するかもしれない。

そうだよね、そんなプライベートなこと、記者会見に関係ないこと、突然テレビ越しに伝えたらダメだもんね。

でも、すべての人から「ステキ!おめでとう!」と祝福をうけて、彼らは幸せな家庭を築くハッピーライフを過ごしましたとさ、めでたしめでたし!という終わりかたならどうだろう。

みんなが、「いいじゃん!幸せじゃん!全国放映でも、奥さんにお祝いメッセージ伝えちゃってもいいよ」って許してくれたことになる。

そんなふうに、「オフィスでジーパンを履く場合は、キレイに気こなせるならいいよ」って言ってほしい。

「100%だめ!」って否定しないでほしい。

キレイに着こなす、の境界線が曖昧だから、「100%禁止」としてしまうほうが会社としてはラクなのかもしれないけれど。

いつか、すべての会社で「ジーパン履いてきてもいいよ」って言われる世の中がきますように。

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