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個人が自分の裁量で、自分の仕事を誰かにお願いできるようになったら?

最近、私は、自分の仕事で、他の人(チームのメンバーや、外部パートナーさん)にお願いできそうなことは、どんどん人にお願いするようにしています。それは単純に自分がタスク過多になってしまっているため、パンクしないよう(自分の時間を空けるため)にしているというのもありますが、もう一つの理由は、自分の得意な領域だったり、自分にしかできない生産性が高い仕事に集中し、できる限りその仕事を増やしていくことに注力するためでもあります。

社員は、雑務や本業ではない仕事に追われてないか?

職業柄、いろいろな業界の方とお話する機会がありますが、この世の中には、それあなたが本当にやらなくてはいけない仕事なの?それ本当に必要なの?というような仕事がものすごく多くあるのだと感じます。また、それはデジタルによって効率化されていれば、まだ良いのですが、アナログで管理されていたりしたら、それはもう目も当てられません。その仕事を続けていても明るい未来は無いように思えます。

例えば、先日ある小売店で働いている方の話を聞きました。日中は接客に追われ、営業時間が終わったら事務作業や別の作業があって残業。帰るのが遅くなってしまうそうです。

細かい仕事の内容はわからないのですが、こういった状況は本当にもったいないなと思います。特に社員の人が、こういった状況になってしまう場合、本来であれば、新しいプロモーションや、お客様が喜んでもらえるようなサービス向上のためにできることを考えなくてはいけないのに、日々の業務に忙殺されて、そういったことを考える暇がないという状況です。

これは企業にとってすごくマイナスなことですよね。従業員が忙殺されているせいで、今よりよくすることを考えたり、実行したりする時間が作れていないということですから。

それだったら、例えば、社員が抱えている事務作業や雑務の作業は、誰かそれをやってくれるパートタイムの方か、クラウドソーシングなどにお願いしてやっていただいたほうがいいと思いませんか?  お金はかかりますが、社員の時給に比べたら安くなるでしょうし、新しい雇用が生まれるし、社員の時間も空くし。みんなWin-Winになるんじゃないかなと思います。

個人やチーム、組織が裁量を持ち、自分の仕事を外注できるようになったら?

現状だと結構難しいかもしれないですが、先程の小売店の社員の方にも、自分の裁量で自分の仕事を外注できるようになったら、事務作業や雑務から解放され、もっと店舗の売上を上げることに力を使うことができるかもしれません。お客様に喜んでもらえるようなサービスを新しくつくることができるかもしれません。

今の時代は、クラウドソーシングなどの仕組みを利用して、ワーカーさんとのマッチングや仕事の発注がしやすい状況になってきています。そういった外部リソースをうまく活用して、従業員の負担を軽減し、未来のことを考える時間を作れるようにすることは、やりやすい環境になってきています。また、単純に外注化するだけでなく、テクノロジーを駆使して効率化、自動化することも検討できます。

企業やチーム、個人もこういったことを意識して、自分のパフォーマンスを最大限発揮するために、自分たちの仕事や時間を一度棚卸しして、それが本当に必要かどうか?誰かにお願いできることなのか?お願いするとしたらいくらでできるのか?などを真剣に考えてみると、また新しい仕事の仕方や体制が見えてくるのではないかなと思います。

あなたにしかできない仕事をする。あなたが苦ではない仕事をする。

自分のパフォーマンスを最大限に引き出し、自分にとって生産性が高い仕事をするのであれば、このことはとても重要なことだと思っています。餅は餅屋ではないですが、自分が不得意なところだったり、時間をとられてしまうことは、誰か別の人や外部にお願いをする事を検討する。企業もそういったことが柔軟にできるようなルール整備や社風をつくっていけると、より良い付加価値を作りやすい体制になっていくのではないかと思います。

仕事はどんどん外だししてみよう!その代わりにその分もっと未来のことを考えよう!


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