#58:ミハイル・ゴルバチョフ元大統領の帰天に寄せて🌍🕊-ロシアの未来、そして地球の未来はどこへ向かうのか-

2022年8月30日
旧ソビエトの最後の指導者で東西冷戦を終結に導いた
ミハイル・ゴルバチョフ氏が亡くなられました。

今回は以下の記事を読んで
ゴルバチョフ氏の功績を振り返るとともに
『ロシアの未来、そして地球の未来はどこへ向かうのか』
について自身の考えをシェアさせていただきます。

出典記事:
旧ソ連ゴルバチョフ元大統領(91)が死去 JNNの書面インタビューに「ロシアの未来は一つ、民主主義だ」 冷戦終結の立役者でノーベル平和賞も(TBS NEWS DIG Powered by JNN)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac126e9112b25b60214a895353dc6f5d99218e15

まず、はじめにゴルバチョフ氏の主な経歴と功績を振り返ります。

・1985年、54歳でソビエト連邦共産党書記長に就任
・ペレストロイカと呼ばれた政治改革と情報公開を意味するグラスノスチを推進し、社会を民主化
・外交政策で欧米諸国との対立を緩和
・1989年、アメリカのブッシュ大統領(当時)とともに東西冷戦の終結を宣言
・1990年、ノーベル平和賞を受賞

となっています。

世界が核戦争の危機にあった、東西冷戦を終結させたこと。
今後も人類史に残る功績として讃えられることでしょう。

記事の中で、ゴルバチョフ氏は、
ペレストロイカが歴史的に正しかったと確信しています。
と述べられています。

その目的は、
国民を解放し、自らの運命と自らの国の「主役」に据えること。
でした。

何世紀にもわたって、国民が専制国家、全体主義国家に従属していた中で、それは過去との決別であり、未来への突破口でした。これは現代にもつながるペレストロイカの真理です。異なる方法をとれば国が行き詰まることになりかねません。

人間が本来持つ「個性・自由意志・創造力」
これらを無視して、国づくり・政治をしても人間は真に幸福に生きることはできない。

ということを社会主義という壮大な文明実験を通して、
わたしたちは学んだのではないでしょうか。

それは現代の資本主義の世界においても同じだと思います。

人間が本来持つ「個性・自由意志・創造力」を生かすとは?

では、具体的にペレストロイカによってどのような社会改革が行われたのでしょうか。

大きな成果としては、
・冷戦の終結
・核武装解除に関する前例のない合意
・言論の自由、集会、宗教、国を離れる自由
・政権選択が可能な選挙
・複数政党制

など、国民は多くの権利と自由を獲得することにつながりました。

これらは、人間の「個性・自由意志・創造力」を生かすために必要な社会改革だったと認識しています。

しかし、現在は欧米諸国とロシアの対立は深まり、
ロシアによるウクライナ侵攻という戦争が行われている状況です。

では、今後『ロシアの未来、そして地球の未来はどこへ向かうのか』
ということについてどのように考えればいいのでしょうか。

実はゴルバチョフ氏は生前このテーマに関しても警鐘を鳴らされていたのでした。

人類がいがみ合い、対立を深め争いが生じた時、
現状を打開する方法:
それは『交渉』だと述べられています。

具体的には、
・相互非難
・好戦的なレトリック
・軍備拡大
から↓
責任ある対話へ一刻も早く移行すること

としています。

・相互非難・好戦的なレトリック・軍備拡大
これらは、政治的な分野だけで起きているのではなく、
わたしたちの身近な人間関係、家庭、職場など社会の中でも起きている出来事だと感じました。

言い換えれば、
お互いを非難すること。争うことを好み、相手を挑発すること。相手の恐怖や不安を煽ること、自分の保身に走ること。
こういった自分さえよければいいという想い・エゴがある限り、
今日も地球のどこかで争いや対立の種が蒔かれているのです。

そしてその蒔かれた種が、
戦争という結果となって今わたしたちの世界に現れているのではないでしょうか。

でも、僕は希望はあると考えています。
なぜなら、自分さえよければいいという姿が人間本来の姿ではないからです。
人間本来の価値観や生き方を取り戻せば、もとより戦争や争いをする必要はどこにもないのです。

続けてゴルバチョフ氏は

近年起きている信頼の崩壊は、致命的で取り返しがつかないものだとは思いません。挫折や失敗、過ちの一種だと考えています。過ちであれば修正できます。過ちを正すには、時間、忍耐、常識、交渉など多くのことが必要になるでしょう。しかし、最も重要なのは、我々は同じ地球に暮らし、将来の世代に対し、この壊れやすい惑星の運命に責任を持っていることを理解すべきです。

とも述べられています。

ここから感じたことは、
ロシアの未来、各国の未来と個別に考えるから、
互いの国益を巡って対立が起き、争いが生まれるということ。

そうではなく、
同じ地球に生きる兄弟姉妹であり、同胞であるという認識に立って、
生まれてくる地球の未来の子どもたち、
わたしたちの愛する家族たちのために、
僕たちはどうやって生きていったらいいんだろう。

そんな風に考える人がたくさんの世界になれば
例え国境線がなくったって、
僕たちはお互いを生かし合って幸せに生きていけるやんか。
(関西弁)

と、感じました。

最後に、
古代インド・ヴェーダの格言を紹介されています。
ラテン語の文書や聖書、世界の古典作品など、世界中で使われてきた言葉だそうです。

「歩かなければ目的地にはたどり着かない」

僕たちはどこに向かって歩けばいいのだろう?
その目的地はどこなんだろう?

それを僕は、
愛と平和に溢れた地球の未来。
と呼ぶんだぜ🌍🕊🎸

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