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「手紙屋」喜多川泰

就職活動中の少年が行きつけのカフェで謎の「手紙屋」の存在を知り、10通限定の手紙の交換を行う。

お金を稼ぐために、自分の為に就職活動を行う少年に対し、「手紙屋」は仕事の在り方や人生の存在意義などを教え、少年の考えが徐々に変化していく。

印象的だった点は「法人」を一人の人間に例えている点で、法人は個人が夢を持って産み出した人間と同じで、子育てと同様創業者(産みの親)含めて皆で愛情を注いで育てていく。その中で誰か一人でも自分のお金だけの為に参加している人がいると人間(会社)は育っていかない。「法人」を育てる為に最善となるべきことを考えること。

最終的に少年は給料の良い大企業ではなく、皆が情熱を持って会社を成長させていける小企業に就職することになる。

これから転職活動を始める私にとっても、大変心に響く本である。
ある程度お金がもらえて生活を重視した企業への転職を考えていたが、情熱をもって「人間」を育てている会社に入社したいと思った。

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