ワーキングメモリとは、何者。
特性シリーズ第2弾、「ワーキングメモリが低い」という特徴に対する対処方法をお話する上で、まずは「ワーキングメモリとは」の部分をまとめました。
ちょっと勉強チックですが、論文やホームページを様々閲覧・統合して理解できたことをなるべく完結に、分かりやすくお伝えしたいと思います!
よろしければご覧くださいませ🐻
1-ワーキングメモリとは
ワーキングメモリとは、
別名:作業記憶といい、
「作業に必要な情報を一時的に保存し、処理する能力のこと」を指します。
・・・と、よく書いてありますが、これじゃさっぱりわからんですよね><
わたしも分からなすぎて、大学で学び始めの頃は分かったフリでスルーしてました😅
いざリハビリで必要となり、改めて調べて分かったことを文献をもとに、今回は図も使用して一つずつお伝えしていきたいと思います。
はじめに、ワーキングメモリを理解するために知ってほしい、2つの特徴があります。
▶特徴①:ワーキングメモリは、視覚的・聴覚的情報と長期・エピソード記憶の全ての情報を取り扱っている
▶特徴②:頭の中で操作できる情報の容量には、制約がある
反対に、
上記の2つが、ワーキングメモリの特徴です。
その特徴を踏まえて、具体例を出していきます。
▶具体例
(易)
式を見ながら暗算>
式を思い出しながら暗算>
式を思い出しながら繰り上がりのある計算
(難)
この難易度の違いは、下記の図のように、頭の中で考えて都度思い出す必要のある数字が多いほど、ワーキングメモリの容量を使うため、難しくなります。
2-ワーキングメモリには得意・不得意がある
前述の具体例からもお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、このワーキングメモリには得意・不得意があります。
特徴①でお伝えしたとおり、ワーキングメモリは目から入った情報、耳から入った情報、そして記憶を頭の中で操作する能力です。
また、特徴②のように操作できる情報には限りがある。
これは人によって、そこまで変わらない事実かと思いますが、個々人によって情報の比重や思考の進め方が変わります。
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例えば、「視覚優位」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。
これは、視覚的に入った情報の影響度が高い特性のことを言います。
メリットとして、目から入った情報をよく覚えている。デメリットとしては、目から入った情報が過多になりやすいです。
わたしもこの視覚優位の傾向があって、一度通った道をよく見ているので覚えていたり、名前は聞いても覚えられないが見たらすぐに覚えられる、お菓子が目の前にあると急に食べたくなるといったことがあります。
この視覚優位があるということは、反対に聴覚優位(耳からの情報が入りやすい)もあります。
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ここで、その特徴がどう関わってくるかということですが、
前述したようにワーキングメモリは、目から耳から入った情報と記憶、全て合わせて4(有意味)~7(無意味)の情報しか扱えないのです。
そうなると、視覚優位で、目の前の情報が入りやすすぎると、目から入った情報にどんどん占領されて、玉突き現象のように覚えておかなければいけないことを忘れるということが生じてきます。
そのため、ワーキングメモリが低く、苦手さのある方は、下記の項目に心当たりのある方がいらっしゃるかもしれません。
反対に、得意な人の場合は、いわゆる頭の回転が速く、記憶力も良く、容量が良く映るタイプかと思います。
本日は、「ワーキングメモリとは」の部分をピックアップしたためこちらで以上となります!
もし、「じゃあ苦手な人はどうすればいいの?」「具体策教えて!」という場合は、こちらの記事をご覧くださいませ^^
参考文献
はこちらです!
どれも面白かったので、ご興味があればご覧くださいませ!
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・苧坂直行.(2012).前頭前野とワーキングメモリ.高次脳機能研究,第32号,第1巻,7-14.
・土田幸男.(2016).ワーキングメモリと注意.北海道大学大学院教育学研究院紀要,第124号,65-80.
・LITALICOジュニア「ワーキングメモリとは?弱いとどうなる?」https://junior.litalico.jp/column/article/014/
・Nomark-Log「ワーキングメモリ(作業記憶)を解説」
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本日もお読みいただきありがとうございました☺
「よかった」「ちょっと理解できた、イメージできた」「すっきりした」と感じて頂けた場合は、スキ頂けると大変嬉しいです💛
それでは、また!
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