🌸おりがみ通信特別号🌸「学生会議2023～共生社会を共創する～」を開催しました！！③　環境・教育分科会リーダーへのインタビュー編

環境分科会

◆環境分科会の紹介◆

「環境への思いやりをかたちに」と題して、ゲストスピーカー２名のお話しと３つのワークから、「自然環境」と「人」の共生社会を実現するための１歩目となる「おもしろい環境ボランティア」を構想しました。私たちは生活するうえで、「自然環境」から水や日光、エネルギーなど様々な恩恵を受けています。その状態から、「人」が環境を思いやる気持ちをかたちにすることで、お互いになにかを与え合うようになった状態が「共生社会」であると考えています。その「思いやり」をかたちにしたものの１例が「環境ボランティア」です。そんな、思いやりの環を広げていくことが共生社会の実現に繋がります。

環境分科会に参加したみなさん

◆環境分科会リーダー・島田琉太郎さんへのインタビュー◆

ーー共生社会実現のために達成したい目標はなんですか？
よりたくさんの人が環境問題を自分事として捉え、能動的に環境問題に関わる第1歩を踏み出すお手伝いをしたいです。また、たくさんの団体が素晴らしい環境活動を行っているので、団体同士の横の繋がりを深めて各々の活動を活発化できるようなコミュニティの形成に注力していきます。

環境分科会リーダー・島田琉太郎さん

ーー島田さんが環境分野に興味を持ったきっかけはなんですか？
昨年、1つ上の先輩が統括となって企画を行っていた環境イベントに参加し、自分の中の大学生に出来ることの限界が引き上げられたことがきっかけです。また、自然に触れる機会の多い環境で育ったものの、環境問題に対して当事者意識を持っていないことに気が付き、なにかしたいと考えました。

ーー準備段階でどんなことを学びましたか？
自身が中心となって企画を進めていく経験自体が希薄だったので、ミーティングの進め方や、企画を作る上でリーダーが考えなければならないことなど、様々なことを学ばせて頂きました。特に、抽象的な議題を扱う際の発散から収束の過程について教えていただいたことが、おりがみでの活動のみならず就職活動でも役に立っています。

ーー感想をお聞かせください！
「環境」「おもしろい」「共生社会」といった、おりがみで活動する上で当たり前のように使っていた言葉に自分の中で定義づけを行うことが出来たので、自分のやりたいこと、やらなければならないことの解像度が上がったと考えています。具体的には、「おもしろい環境ボランティアを作りたい！」という目標が「誰もが参加したくなり学びのある環境ボランティアを作りたい！」のようにより深ぼったものとなりました。

ーー裏話をお聞きしたいです！
分科会メンバーに初対面の人が多く、最初はめちゃめちゃガチガチに敬語使ってしまってました。
全部のミーティングを1時間で終わらせるコンパクトな企画チームにします！と意気込んでいたのですが、いざやってみると余裕で2時間越えのミーティングになってしまい、付き合ってくれたメンバーに感謝しかないです。

ーー当日参加した方々の反応はいかがでしたか？
環境分科会はほかの分科会に比べて外部参加者が多かったと認識しており、「おりがみ面白そう！」と言ってもらえたり、実際におりがみに入会してくれた人までいたりしたことが嬉しかったです。また、他団体の方が参加してくれたことにより、環境チームがやりたいことを共有する場となることができ、今後の活動の足がかりとなるような関係を築けました。

教育分科会

◆教育分科会の紹介◆

「教育者ではない私たちにできること〜子どもたちの未来に必要な「教育」とは〜」をテーマに、「学ぶ意欲の高い子ども」と「学ぶ意欲の高くない子ども」との共生社会を創りだす方法を考えました。
そこで、企画内容としては、自発的・継続的に学ぶ姿勢を身につけられるように、体験活動のアイデアを出すものとしました。
具体的には、実際に体験活動の企画をされているゲストスピーカーの方のお話を踏まえて、校外学習や宿泊学習など、参加者が今までに経験して印象に残っている体験活動のエピソードやその特徴について話し合いました。また、その体験活動が印象に残るものになった要素として考えられるものを付箋に書き、それらの要素を満たす体験活動を新たに考えました。

教育分科会に参加したみなさん

◆教育分科会リーダー・安藤尊さんへのインタビュー◆

ーー共生社会実現のために達成したい目標はなんですか？
継続的な学びの姿勢の獲得に資するような体験を子どもたちに提供することによって、学習意欲や学習機会に恵まれた子どもとそうでない子どもとの格差の是正を目指したいです。
さらに、そういった体験に関する情報を得ることも困難な子どもたちとの間に生じている潜在的な格差の解消のため、体験活動に参加した子どもと未参加の子どもとの間で交流する機会を作るなどして、新たに生み出した教育機会の存在を広く認知してもらえるようにしたいです。そうすることによって、「学ぶ意欲の高い子ども」と「学ぶ意欲の高くない子ども」とが共に前向きな影響を及ぼしながら自発的に学ぶようになるのではないかと考えています。

教育分科会リーダー・安藤尊さん

ーー安藤さんが教育分野に興味を持ったきっかけはなんですか？
自分自身が都内の中高一貫校や学習塾に通い、現在大学生として生活しているという教育機会に恵まれた状況にあると自覚したとき、あらゆる人にその経験があるはずの「教育」の質や量が、生まれた場所や家庭、性別といった要因によって左右されてしまうという現実とその不条理さに気づき、教育分野に関心を持つようになりました。

ーー準備段階でどんなことを学びましたか？
企画を作る際に考えるべきこととそれらを考える順番について学びました。自分では言葉を尽くしたと思っていてもそれがどのように伝わるかについては細心の注意を払う必要があり、たとえ正しく使われた言葉であってもその場に適しているかは再考の余地があることはとても大きな学びでした。また、複数の選択肢から1つに決める方法や、分科会で用いる用語の定義の重要性についても先輩方から教わりました。
さらに、教育分野に関しても、「学び」とは学校や家庭に限らず、社会のあらゆる人との間で（あるいは1人でも）生まれうるもので、一方的な教育に限らない双方向的なものだと再認識することができました。

ーー感想をお聞かせください！
自身がリーダーとなってメンバーとのミーティングを進めていくうえで、自分の時間管理能力や決断力の低さと向き合わざるを得ず、メンバーの貴重な時間をもらっているという申し訳なさもあり、とてもつらかったです。それでも、「共生社会の共創」という理念のもとに教育分野について話し合うという機会は貴重で、メンバーそれぞれの教育に対する想いに触れることができたのはとてもいい経験でした。不甲斐ないリーダーを支えてくれたメンバーには感謝しかないですし、学生会議の教育分科会のリーダーをやってよかったと断言できます。

ーー裏話をお聞きしたいです！
もともと自分にリーダーの素質がないとは思っていたのですが、「向いてるかどうか判断するのは一度やってみてからでもいい」との言葉を先輩からいただいて引き受けました。実際にやってみると自分にはリーダーシップはないとわかりましたが、それがわかったことやリーダーのすごさに気づけたのも1つの収穫だと思います。
余談ですが、イベント前日に対面で最終調整をしようと都内の駅で待ち合わせをしていた際に文化分科会のメンバーと遭遇し、分科会の成功という同じ目標に向かって努力する仲間なんだ！と勝手に胸が熱くなってました。

ーー当日参加した方々の反応はいかがでしたか？
当日は参加者にとっては少し難しいワークショップだったと思うのですが、どの班でも活発な意見交換が行われていて、「このようなワークショップは初めてだったが想像以上に意見を出せて驚いた」「共生社会と教育を関連付けて考えるのは初めてで難しかったが、考え抜いた先で企画を作ることができて感動した」といった反応をいただきました。「体験活動」というあまりなじみのない概念を用いたのですが、分科会メンバーの協力のおかげで当日の参加者にも理解していただけたのではないかと思います。

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島田さん、安藤さん、ありがとうございました！！
次回は、文化・スポーツ分科会のリーダーにインタビューした記事です！
お楽しみに🌟