見出し画像

INFPの矛盾

最近、話題のMBTI(Myers–Briggs Type Indicator)。人々の性格を16タイプに分類してくれる診断テストです。初めて知ったときはよくある性格診断かと思ったのですが、K-POPアイドルや著名人などさまざまな人が公式の自己紹介に使うほど有名且つ世界的に地位を得ているテストです。


簡易的な診断(もっと厳密な診断もあるみたいですが)は以下のサイトでできるようで先日わたしも試してみました。興味のあるかたは10分程度でできるのでぜひやってみてください。


結果は”INFP-T”。

スクリーンショット (2)


INFPについて知るべく、Googleで検索してみると…

スクリーンショット (4)

”生きづらい””死ぬしかない”… 

まるでINFPの性質を持つ者は社会不適合と言わんばかりのサジェスト…


INFPにこのような検索結果が出てくるのはわたし自身、INFPの人が抱える性質の矛盾が関係していると考えています。


1つ目は、”理想は高いけど、行動が伴わない”。

これは最も大きなINFPの特徴ではないでしょうか。直感(intuitive)の要素が影響し、夢見がちで理想主義的な性質を持っています。しかし、理想ばかりは膨らみますが、それを達成するために行動を起こせる性質を持ちあわせていないのです。

いっぱいいろんなことは思いつくんです。あれがしたい、ああなればいいな、こうしたい、ああしたい…そんなことが日々頭をぐるぐる巡っています。内向(introvert)の性質を持っているのでたくさんひとりで考える時間が長いことも要因でしょう。

しかし、アイディアがどれだけ思いついても、”どうすれば実現できるのか”を考える力、”実現のために努力を続ける力”が欠けているため、まさに『夢想家』になってしまうわけです。

余談ですが、INFPとよく似ていると言われるINFJは、判断的態度(judging)の要素が働くので理想を叶えるために計画的に行動することができます。


2つ目は、”ひとりが好きだけど、人と深い仲を築きたい”。

わたしはひとりが大好きです。ひとりで部屋の中でのんびりと過ごすことは決して苦にならないし、STAYHOMEや外出自粛が求められた昨年も自分なりに充実した日々を過ごせていたと思います。映画やテレビをみたり、漫画を読んだり…ひとりで楽しめることはあまりにも多く、正直、退屈を感じることはなかったです。(食べることや旅行は大好きなので外食や旅行はしたいなと思っていましたが)

仲の良い友達であってもお泊りは極力したくないし(旅行ならまだしも狭いわたしのワンルームの部屋に泊めたり、泊りにいったりは疲れてしまう。)、どれだけ盛り上がって朝まで飲んでいたとしても「じゃ!また!」って解散したくなってしまいます。遊ぶときはどちらかが解散を言わなければいけない家よりも、閉店時間の決まっている外で遊びたいです。(解散のタイミングがなくて泊りになるのが嫌。)これは友達に嫌なところがあるとかではなく、ひとりの時間が大切すぎるのです。

無言でひとりで物思いにふけって、自分の思うタイミングで生活を送るこの時間が絶対に必要なのです。


これだけひとりが好きなんだ!と言い張るとずっとひとりでいいじゃんと思われるかもしれませんが、ここがINFPの一筋縄ではいかないポイントだと思っています… INFPは人が大好きだからです。

厳密にいうと親密な人付き合いでしょうか。INFPはひとりが大好きな反面、心を開示できる人のことが大好きです。誰かに自分の心情を洗いざらい吐露したり、深い話をしたいと思っています。内向(introvert)の性質を持つ故、自分と向き合った挙句の感情や思想のぶつけ場所を求めているように思います。そのため、心を開くときはすべてをオープンに、そしてそれを受け入れてほしいと願っているように感じます。しかし、心の内をさらけ出すことは簡単なことではありません。段階を経て親密になって「この人なら…!」と感じて初めて開示できるものです。その段階の難しさたるや…といった感じです。


自分を深くまで受け入れてくれるような人と親密になりたいと思っているのに、長時間連続で人と一緒に居たくはないし、(平日いっぱい人と関わったので)休日はひとりで過ごしたい…。こんな感じで人と関わることに時間のリソースを割くことができない、なんてことがよく起こるのがINFPです。難しいですね。狭く深くの交友関係を持つ人が多いのではないでしょうか。



以上がわたしが考えるINFPの抱える大きな矛盾です。我ながら複雑で確かにあんなサジェストになってしまうのも納得せざるを得ません。

しかし、わたしはINFPという診断結果をあまりネガティブには捉えていません。なんというか、この複雑さ、繊細さを抱えていることで誇るべきところが生まれていると考えているからです。

次のタイミングではもっとINFPのポジティブな一面を紹介できたらいいなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?