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10日間のキセキ。りんごの花がさいたよ

桜が咲きおわり、新緑がまぶしい季節になりました。
まもなく田植えのシーズンとあり、ここ栃木県宇都宮市でも、ちらほらと田んぼに水が入り始めています。

湿った土のにおい、虫を探す白鷺、蛙の鳴き声、水面に映る山。なつかしい風景です。
車の窓を開け、故郷に思いを馳せながら景色を眺めていると、真っ白な花の咲く一帯が現れました。

奥に見えるのは、りんご畑です。
りんごの花は、桜の開花の約2週間後に咲き始めます。この時期ならではの景色を楽しもうと、Uターンしてちょっと寄り道してみました。


車通りの少ない農道を進み、先ほど通りすぎたりんご畑へ到着です。
りんごの木は1本1本きれいに並び、それはそれは真っ白な花を咲かせていました。

りんごの花は、よく見るとあわい桃色のグラデーション。薄化粧した女性のようで、優しく、儚げです。

小雨に濡れて、緑の葉がより鮮明に見えました。

なかには、もみの木のように上へと高く伸びた木もありました。りんごの木は、低く横に広がるイメージなので、とても不思議です。

このあと、さらに足を伸ばしてお世話になっているりんご園にも行ってみることにしました。


果樹園はオフシーズンのため、しんと静まりかえっていました。
そして、入り口にある大きなりんごの木も、青々とした葉が生い茂り、花がいきいきと咲いていました。

さきほど見た花よりも、まあるい花びら。品種が異なるのかな。

りんごの花の蕾は桃色をしていて、花の大きさは4センチほどと、桜よりも大きめです。近づくと、ほのかにバラのような香りがしましたよ。

帰宅して、りんごの花について調べたところ、10日ほどで散ってしまうようでした。そして、この10日の間に他の品種の花粉を受粉させる作業を行うという、りんご農家さんにとって、とても大切な時間なんですって。

奇跡の10日間。よいときに、出会えました。

初夏を思わせる、爽やかなりんごの花。凛とした華やかさがありました。

りんごの花言葉

ちなみに、りんごには花・果実・木それぞれに花言葉がついていました。

・リンゴの花言葉は「優先」「好み」「選択」「選ばれた恋」
・リンゴの実の花言葉は「誘惑」「後悔」
・リンゴの木の花言葉は「名誉」


そして、最後に一句。

口開けて待つは食べごろ花りんご

同じ場所で、同じりんごの木を撮影しました(2021年10月)

今年も美味しいりんごがたくさん実りますように、たくさんいただけますようにと、願いをこめて(食いしんぼう)。

秋が、待ち遠しいです。


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