精神科医が教える、病気を治す感情コントロール術
今日は、読んだ本の感想です。
「病気が治る人と治らない人は、
考え方や行動の多くは対照的」
この本の帯が、非常に面白いと思いました 。
筆者は精神科医の樺沢紫苑さんです。
感情をコントロールすれば体もコントロールできる。
何年も病院に通っているのになかなか病気が治らない。
こんな患者さんがたくさんいらっしゃる。
と私もよく耳にすることがあります 。
そんな病気を治すヒントがこの書籍には書かれています。
支援する立場で読むと、
利用者さんの心理状態がよくわかる場面もあります。
ついつい読んでしまいました 。
筆者によると、
病気になる原因と病気が治らない原因を自分で作っている。
つまり 間違った感情コントロール術を行っているから、
ネガティブ感情を増幅させて自らストレスを増やしている。
治る人と治らない人の違い
一生懸命な人ほど治らない。
まず、筆者は「病気は敵ではない」としています。
1)「病気」と闘わない。
2)「医者」と闘わない
3)「自分」と闘わない
4)「薬」と闘わない
5)「完全に直す」と闘わない
私が、興味を持ったのは、まず
3)自分と闘わない
自分の性格のせいで この病気になったと、
自分を責めてしまうことが多いんですけれども、
そう自分を責め続けると鬱の状態に陥ってしまう 。
病気になったのは、病気のあなたの責任ではありません。
何が原因なのか。人格とか人間性に問題があったわけではない。
それは病気のあなたの行動が原因。
仕事をしすぎた、睡眠不足になっていた、
食事や生活が不規則だった。生活習慣の無理や歪みを正して
規則正しい健康的な生活習慣に改めればいいだけ。
だから病気のあなたがすべきことは、
自分を「責める」ことではなく
自分を「赦す」こと
つぎに、
4)「薬」と闘わない
薬はですね効果があると思って飲んだ方が聞きやすい。
これはよく言われてますし、
私も服薬介助をするときに「これは良ーく効く薬ですよ」と
声に出しています。いわゆる「プラセボ効果」です。
そして最後が
5)「完全に直す」と闘わない
筆者の考える「治る」の定義。
苦痛や痛みは不安が今よりも軽減消失し、楽になる症状が良くなる状態これを治ると表現してるわけです。
末期癌であったとしても今の苦痛が軽減され楽に治れば、
「治る」「治っている」と言える。
例えば認知症の介護の場面であってもですね
これは言えるんじゃないかなと思いますね
ひきこもっていた高齢者の方がデイサービスを利用されて
支援員のあなたの介護で毎日通うようになった。笑顔が増えてきた。
少しでも生活の質が向上したら、よくなったと言えます。
完全に病気を治すのではなく
今より良くなることを目標にしようとこれは非常に参考になります。
詳しくは、本書を読んで頂きたいのですが
目次だけでも面白いです。
(第7章の3行日記は私も継続中です。)
第1章 あなたの病気が治らないのには「理由」がある
第2章 「不安」を取り除けば病気は治る
第3章 「悪口」が病気を悪くする
第4章 「受け入れる」だけで病気は治る
第5章 「表現する」と病気は治る
第6章 家族が「寄り添う」と病気は治る
第7章 「感謝」で病気は治る
最後までよんでくれて、ありがとうございます。
あなたにとって、今日も良い1日に、なりますように♪
心からの感謝をこめて
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