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『生き方』/-人格を磨く人生のタスク-

僕がかなり影響を受けた稲盛和夫のこの本について、ここで僕なりの言葉で表現していきたいと思う。

仏教精神に基づいた、あるいは「日本的」といえるような道徳観に根ざした「生き方」。経営の神様の「イズム」を目の当たりにして、非常に胸が熱くなった。

・一日一日を「ど真剣」に生きる
・日々の労働によって心は磨かれる
・努力を積み重ねれば平凡も非凡に変わる
・誠実さ、努力、熱意、一生懸命が大切
・今を必死に生きて、それで気が付いたら高いところに自分がいるイメージ
・利他の精神
・つねに内省せよ、人格を磨くことを忘れない
・心に描いたものが実現する

本文より抜粋

効率性や客観的視点から物事を捉えることが多くなってきたけれど、そういったものでは片付けられないような部分を、「生き方」として貫いている偉人がいた。

上に挙げたのは、稲盛さんが大切にしている「生き方」から抜粋した言葉である。一つひとつを見ていくと、なんだか陳腐な考え方のように思えるかもしれない。しかし、これを人生を通じて貫き続けることがどんなに難しいことか。稲盛さんが、これらをその人生の中で体現している事実に、僕は心から感動している。

「人格を磨くこと」が、人生を通じてのもっとも優先すべきタスクだ、と僕は信じている。「成果」「数字」「お金」を何も残していない自分が何を言っているんだ。確かにその通りだ(あぁ成果を残していないことをとても恥じている自分もいる)。でも、人格を磨かないで得た成果の先に何が待っているんだろうか。僕は「考える世界」の住人になってから、それがいかに虚しいことであるかを想像するようになったんだと思う。自分が死んだ時に、みんな泣いてくれるだろうか。

(考える世界の住人の話しはこちら)

人格が大事だ、でも何者にもなっていない自分が何を言っているんだ、とこんな感じでよく葛藤している。そんな時に一つの指針となったのが、この本だった。

「人格を磨くことが最も大切だ」と言い切り、それを「人生」で体現している。こんなにも僕を勇気づける事実があるだろうか。僕はこの本に背中を押され、日々前に進むことができている。これからもきっとそうなのだろう。「人格を磨く事」は一見遠回りに思える時もある。でも一歩一歩。コツコツ。結果が出ないやつの言い訳に聞こえるかもしれない。でも大丈夫。信じている。

僕は「逆算思考」では生きていかない(生きてゆけない!)。一瞬一瞬を全力で生きて、見えなかったものを形作っていく。

「ある明確なゴールがあるから遠回りに思えることはしない」という生き方はしない(できない!)。見えなかった景色をいつの間に目の当たりにして、その都度、人生の喜びを噛み締めていく。

遠回りかもしれないけど、僕は人生の中で「人格」の大切さに気付いた。これも周りにいるすべての素敵な人たちのおかげだと思う(また『7つの習慣』という本も僕の人生のバイブルとして大きな影響を与えている)。全員が全員、本当に素敵だし、魅力的なんだ。

前にも書いたことだけれど、僕の『人生』を『芸術作品』として昇華させるのが、僕の人生の目標だ。欲を言えば、その作品は、人に幸せを分け与えられるものがいい。だったら、人を幸せにできるような「人格」を形成しなければいけないんじゃないか、と思い当たった。「とにかくこの人と一緒にいたいんだ」と思われるような人間に僕はなりたい。

(人生の目的の話しはこちら)

ところで、こんなことは今の自分をすべて棚に挙げて言葉にしている。僕は自分の人格的に弱い部分を少なくとも100は知っているつもりだ。くそみたいな自分をたくさん知っている。毎日毎日が反省と後悔の連続である。人格的鍛錬は本当に難しい。終わりも決して無いと思う。でも、これも「考えること」と同じだ。人生を懸けて一生続けるものなんだと思う。

そして結局は、目の前の人が「笑顔」で居てくれる方が幸せじゃないか。そんなことを原動力として、僕は今日も「人格を磨く」というタスクにせっせと取り組んでいく。

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「自分の言葉できちんと表現する」
僕はこれから、今まで出会ったモノや読んだ本、考えてきたテーマ、自分の専門分野など様々なものごとを、自分の言葉で表現する習慣を作ろうと思う。真剣に向き合い、自分の言葉で表現し、そして自分自身を見つめていく。そういったことをコツコツと積み重ねていきたいと思う。それを通じて、自分自身の「イズム」的なものを確立することができれば嬉しいなと思う。そして、このアウトプットを通じて、多くの人とインタラクションを交わせたら幸せだなとも思う。

こういった目的で書いています。わざわざ貴重なお時間を割いて読んでいただき心から大感謝です。
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