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テック企業より先にシリコンバレーからテキサスへ引っ越した理由

2020年8月にシリコンバレー(Cupertino)からテキサスのFriscoに引っ越しました!!最近ではイーロン・マスクやオラクル、ヒューレット・パッカードもテキサスに引っ越していますが、7月31日にはカリフォルニアを出発しました。下記のような記事が出ていますが、シリコンバレーという場所は不滅だと思うし、世界唯一の場所であると今でも思っています!

では、なぜシリコンバレーを引っ越すことになったのか?超個人的な事情も含めて、書いてみる。

「場所」に縛られる必要がなくなった。
これは昨年の記事にも書いたように、Work From Home(以下、WFH)が当たり前になり、単純にMTGだけでなく、シリコンバレーで盛んだったMeetupやネットワークイベントなどまでオンライン化。「場所」に縛られる必要がなくなった。これが一番大きいと思う。日本よりもかなり外出自粛やWFHが厳しく、寝ている時間以外2-3時間しか家にいなかったのが、ほぼ24時間いる生活に変わった。もちろん数年後には戻るかもしれないけど、昨年7月の時点では(今でもだけど)大きく戻ることはないと判断。

搾取される側にいるのがツライかった。
2015-2017年は駐在としてシリコンバレーにいて、2019年に戻ってきたのはもちろん現地採用として働いている。駐在のときは家賃手当などが大きいので、Tax Filling (確定申告)ベースでだいたい、収入が60%になった。(もちろん覚悟の上の自己責任)住んでいたクパチーノの築50年の2ベットルームの家賃が$3250(売値は1.2億円くらい)。日本で住んでいた家が96平米だったので、大きさはだいたい同じ。ただし学校が全てオンライン化し、子供が2人いて、部屋が2個しか時点で詰んでいる。(結果裏庭とか車でで仕事するw)
「搾取」という強い言葉を使っているのは、単純に「家賃」の問題だけじゃなくて、学校や塾、食事すべてが地価が高いために高騰している。数十年前からシリコンバレーに住んで、家を持っていれば「資産」として計上できるけど、毎年400万円($3250*12ヶ月)が「費用」に消える。10年住めば4000万円。かと言って、2ベットルームで1億円オーバーの家なんて買ったら、毎月70万円とかになる。家のオーナーさんは数十年前に物件を買ってるので、毎年100円万以上の利益が出ている気がする。さらに、カリフォルニア州は州税が高く、毎月の手取りがビビるほど減るという現実。
つまり、どこでも当たり前のことなんだけど、大きなキャッシュや資産がない場合、家賃や地価というマージンを払い続けないといけないという構図であり、僕の稼いだお金は連邦・州・オーナーに搾取されていると今更気づいた。
↓天井高くて、裏庭あってクパチーノなのに安い!いい家でした!

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学校の再開の見込みが立たない。
カリフォルニアはかなり厳しめの制限で、2020年3月に学校がなくなっていらいずっとオンライン。(一応教育学部卒の)僕から見るとオンライン授業で子供が集中して学習できるわけがない。しかもオンライン授業は相当親に負担がかかる仕組みで特に下の子はまだ2年生だったので、付き添いが必要。会社も当然タイヘンな時期だし、部屋狭いし、エアコンなくて暑いしかなり無理ゲーな状態に。
↓暑すぎて車の中で仕事している図

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その他(結構大きい)
・日本の家が売れた
・更新のタイミング
・親友が日本に帰任した
・WFHに飽きた
・シリコンバレーに住むのが飽きた(観光・旅行的に)

なぜテキサスなのかは別の記事に書くとして、「家賃が高い」ことはなく、「資産」についてもっというと「資本主義」について自分ごととして考える機会があったことが一番伝えたいこと。

まだ○○で消耗しているの?と言うつもりは一切ないけど、僕においては「Quality of Life」が確実に上がったということは断言できます!!

つづく

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