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【業務日報】梅雨入り前のりんご畑

イドバダアップルのりんご畑では摘果の真っ最中。4月の低温と凍霜害がいまだ尾を引いておりますが、結実の数が例年より少ないぶん今は「これ以上減らさない」ことに注力しております。たぶん、りんごのお世話をするようになって一番慎重に摘果をしているのではないでしょうか。というわけで今回は5月に投稿した記事の「あれから」です。どうぞご覧ください。

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サンふじ 210609
おかげさまで大きくなってきました。陸前高田のりんご畑でいちばん被害があるのでは、と言われているのがこのサンふじです。イドバダアップル2か所の圃場のうち、一か所に至っては結構な被害の見込み。もう一か所は幸いこんな感じで結実しているので、とりあえず一安心。

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さんさ 210609 <摘果済み>

イドバダアップルでいまのところ最初に収穫できる(9月上旬)早生品種。わたくし吉田が一番好きで思い入れのある、フレッシュな酸味が特徴の赤い品種です。ちなみに”いまのところ”というのは、じきに「ブラムリー」「おぜの紅」が成ってくると、これらの収穫は8月下旬なので、3番目に収穫できるりんごということになりますね。…で、この時点で”サビ”が見えます。果皮がザラザラして、外見上はりんごにサビ(錆)がついたような状態になるこの障害。春先のや降水量の関係が最も大きいと言われてますが、この障害も果皮のみで中の果肉・味には、殆ど影響ない事の方が多いですし、この”サビ”もりんごの特徴にさえ変えてる品種もあります。ウチにはありませんが、「陽光」という品種がまさにこれで、ぼくも大好きなりんごです。

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弘前ふじ 210609

サンふじが11月上旬に収穫できるのに対し、こちらの弘前ふじは9月下旬~10月上旬に収穫できるりんご。酸味・甘味ともバランスの取れた品種ですが、ぼくの技術だとどうしても大玉傾向&大味になってしまいがちなので、今回はあえて摘果を遅くしております。赤いりんごは収穫の約1か月前から、日光の光をまんべんなく浴びせて色を付ける「玉回し」という作業があるのですが、昨年は猛暑の影響からか、赤くなる前に味がのってしまい、綺麗に赤くなったころはすでに柔らかくなって食味も落ちている…という現象も発生しました。さあ今年はどうなるか。

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ジョナゴールド 200609 <摘果済み>

凍霜害もなんのその、全く影響がなく安定の結実具合を見せております。りんごは…品種によっては「たくさん獲れた次の年は、成りが悪い」という隔年結果性というものがあるのですが、このジョナゴールドはお構いなし。毎年安定した数の結実を見せてくれます。

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北紅(きたくれない) 20210608

北紅は昨日摘果が終わりました。10月上旬~中旬にかけての品種で、ビジュアルは赤というよりは黒紫というか、「秋映」という酸味のあるりんごに似ています。蜜入り&大玉&お世話が楽(だと思う)なのですが、こんなにマイナーなのはどうしてなんだろう?と思ってしまいまうくらいの素晴らしい品種だと思います。

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木の幹を見ても、北紅の大きさは何となくイメージできますよね。

…陸前高田はそんなこんなでいいお天気が続いております。おかげさまで週末は地域の方々に手伝っていただき、今のところ摘果のペースは順調です。

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前回の投稿では「次回が最終回」と記しましたが、ひとつの案件の進みが遅れてまして…。遅れている間にも畑はどんどん変化していくので、たまらず更新いたしました。まさかネット銀行の開設がここまで時間かかるとは…。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
イドバダアップル 吉田司でした。


イドバダアップル クラウドファンディングの記録
https://camp-fire.jp/projects/view/407030



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