自死した弟のこと【おわりに】

 ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
 フォローしてくださっている方、スキ♡を押してくださった方のおかげで書き終えることができたと思っております。心から深く感謝いたします。

 弟のことを書くにあたり、2つ決めていたことがあります。それは、
1.決して嘘は書かないこと
2.自分を美化しないこと
です。
 1は、特定されないよう嘘を入れてしまうと、弟が苦しかったことも含め全て嘘になってしまうような気がして、そう決めました。そのため、LINEやメールの文面も一切の嘘はなく、そのままです。当時のLINEを読み返すことは辛かったのですが、そのまま書いて正解でした。
 2は、自分の駄目だったところから目を逸らしたくないと思ったため、そう決めました。ゴールデンウィーク中にタバコのことを言わなければ違った関係だったかな…と今でも考えてしまいます。

 省略したのですが、弟の火葬の日と夫の出張日が重なってしまい、重度知的障害児である息子の預け先はどうしよう!?と困ったり、30年以上会っていない父親が弟のSNSにリプライを飛ばしていたことが判明したりしたということがありました。そのことを書くと、「弟のこと」からズレてしまうようで、あえて書きませんでした。でも、別のマガジンを作成し、そこに書くつもりでおります。もし読んで頂ければ、とても嬉しいです。

 弟は死にたかったわけではなく、生きたかったんじゃないかと思います。自分を責め続けて、迷い込み、今いる場所を行き止まりだと感じたんじゃないかな。よく考えれば道はあったし、生きる希望も見つけられたような気がします。でも、追い詰められている状況で「よく考える」ということは容易でないことも理解できます。

 近いうちに実家へ行くので、弟にゆっくり語りかけてきます。あなたのことを書いたよ、読んでくれている方々がいるよ、と。お花、お線香、それとこだわりのバタピーを持って行きます。

 ここまで読んでくださった方には感謝してもしきれません。
 本当にありがとうございました。
 皆様にも自分にも、幸せや希望を感じられることがありますように。
 

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