農家の終わり方

僕は毎日のように、
「あと何回柿を作れるか」
を考えている。

100歳まで生きるとして、
85歳くらいまでは動ける。と思う。

だとすると、今は30歳なので
85-30=55

予定では55回、柿づくりができるだろう。

さて、こんなふうに自分の農業キャリアと向き合い、
簡単でも計画をたて自分の「引退」を考えている農家はどれくらいいるだろう。。。

農家って仕事?

近年、ライフワークバランスとゆう言葉をよく目にする。
仕事と人生、プライベートのバランスを取ろう的な言葉だろう(適当)

働き方、生き方が多様になった現代人のわがままにも見える。
僕自身も農家でありながら、わがままに生きたいと思っている。
ただ、農家として生きながら悩む事がある。

それは、
仕事とそうでない時間の切り替えが難しいとゆう事だ。

つまり、
僕は農作業を仕事としてやっているか
遊びの延長としてやっているのか

分からなくなる。
これが悩みだ。

農作業は好きだし、楽しい。
正直、仕事とゆう感覚は少ない。

だけど、それが僕の仕事だ。

最近、鈴木おさむさんの「仕事の辞め方」とゆう本を読んだ。

(結構、おすすめ)

そこに、印象深い言葉があった。

”仕事の天才はオンとオフがない。”

都合よく捉えてしまうが、
僕にはこの感覚が分かる。

畑から家に戻っても仕事のことを考え、
こうして筆を走らせる。
本来農家が使う言葉ではないが農家の働き方の幅も増え、業務も増えたのだ。

農家には、オンとオフがない天才は多いのではないかと思う。

でないと、
農家など勤まらい。

肉体労働も、辛い仕事も、うまくいかない事も
令和の農業界にもたくさんある。

それでも、農家を続けられるのは、
農家が天才だから。

美味しい野菜、美味しい果物、おいしい米を
作る農家はみな天才。

全て農家をリスペクトしています。

そんな農家の多くが、見落としている仕事がある。
それが辞め方だ。

定年とゆう概念がない農家とゆうフリーランスの世界で、
辞め時を決めた農家を僕は、まだ知らない。(農家10年目)

農家を辞める時

だいたいの農家がやっている辞め方を紹介したいと思う。

それは、
・歳をとってできなくなる。
・突然亡くなる。
・放棄地にしてしまう。

この3つが僕の知る農家の辞め方だ。

どうしてこうなってしまうのか、、、

それは、後継者がいないことや農家さんのプライドなど
「人」の問題が大きいと思っている。

AIやインターネットが進歩しても、
農家の大きな問題はどこまでいっても「人」にある。

農家は自分で動く事は得意でも、
それを人に任せることが苦手だ。
その人にしか分からない感覚的な技術が農作業に多いのも事実で、
それが強みになっていることもある。

とはいえ、
農家が辞め時を決め、
次の世代へ引き継ぐには経営的視点が必要不可欠であると、
これまでの農業人生で学び現在進行形で感じている。

自分の農業に対する思い=コンセプト
言語化し、
それを形にする=デザイン
そして、従業員にそれらを伝える=教育
そして、自分が引っ張る=リーダーシップ

農家を辞める時、
これらのスキルを僕は身につけているだろうか。

それを決めるのは
今の自分の行動しかない。

このnoteやYoutubeは、
自分の想いや技術を残す手段だ。

この便利な時代にうまく乗り、
僕の畑も次の世代へつなげられるといいな。

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