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「家族パスル」を読んで(家族愛に興味がある方にお勧め)

これは、5編からなる短編集である。

どこかピースの足りていない家族が、ある家族の喪失を起点にして、
家族というパズルを完成させる物語

好き勝手するために家を出た次男坊
家族を失うことのつらさを知る男
母親を金の亡者と思って生きてきた青年
仕事一筋で家族と交流しなかった男
母親に愛されていないと思い込んできた男性

全体的に切なさを感じる物語
ハッピーエンドとまで言わないが、暖かさは感じる物語
家族と向き合ってみようとおもわしてくれる物語

短編で、読みやすく、ひとつひとつの物語に深みがある。そんな本です。
僕は、特に2話目の家族を失うことのつらさを知る男の話に心が動かされました。

失う前に家族の価値を認識できればいいなと感じました。
最近、家族と会話していないなあと感じる人。過去の家族への態度に後悔がある人。そんな方にお薦めです。もしかしたら、しこりがとれる助けとなるかもしれません。

作者:黒田研二 出版社:講談社 タイトル:家族パズル 7/12読了