2022年 観た映画の感想 後編

前編はこちら。

引き続きうろ覚えのあらすじと情け無用のネタバレが飛んでくるのでその辺よろしくお願いします

後編は

  • ボイリング・ポイント/沸騰

  • ONEPIECE FILM RED

  • ブレット・トレイン

  • すずめの戸締まり

の4本になります。人に勧めるなら?のランキングも最後に載せています。

ボイリング・ポイント/沸騰

8/8に見に行った。
あらすじ:ロンドンの高級レストランで繰り広げられる、クリスマス前の多忙を極める1夜の話。ワンカット撮影・CGなしの臨場感たっぷりでお送りする、沸点ギリギリの人間関係。
感想:小島秀夫監督がリツイートしてたのと料理系の映画とワンカット撮影の映画を見たことがなかったなという所から思い立って見に行った。レストラン側の登場人物がどいつもこいつも問題を抱えてキッチンやホールに立っており、抱えた問題の9割9分解決しないままオーナーシェフが麻薬かなんかのOD自殺でぶっ倒れてストーリーが終わってしまう所は衝撃を受けた。ワンカット撮影を見慣れていなかったからなのか後半過ぎたあたりから酔ってきて画面をまともに見られなかった時間があったのでそこは自分の反省点だと思っている。見ている間の「あの時のアレは…?」といった違和感に対してちゃんとアンサーがお出しされてるのは丁寧で良かったと思います。スイーツ担当ボーイは同じスイーツ担当の先輩と一緒にあんな店は辞めて別の所でレモンクリームのタルト作ってくれ。直接関係はないんだけどこの映画見たあとにちいかわでヤハウサギが山姥を毒キノコ殺したと思しき所を見ちゃって、オーナーシェフもマジで死んだんだな……ってしみじみした。


ONEPIECE FILM RED

8/15に見に行った。
あらすじ:かつて音楽の国として栄えていたエレジアで、最近話題の歌姫ウタがライブを行うことに。単純なファンから腹に一物ある者まで、海賊も海軍も一般人も一同に会したライブ会場で明かされる真実とは。
感想:ワンピースの映画を映画館で見るのは確か初めてだったと思う。歌う時だけAdoの声帯になるとかいいなあぐらいの軽〜い気持ちで見に行った。映画自体かなりAdoの新曲MV詰め合わせみたいな所があったので、土曜プレミアムとか見たことのある今までのワンピース映画とは味付けが違うと思う。ストーリーから考えるとライブ開始前からネズキノコいっぱい食べてるだろうから新時代の歌い出しの「し」でウタの命が詰みに近い所なのに後で気づいて変な笑いが出た。話が進むにつれてどんどんウタの目からハイライトがなくなる所とか個人的に良いと思った。後半のゴードンさんの絞り出すような叫びでワンピース世界でも稀に見るド級の聖人なことがわかるシーンとか良かった。ウタからあんな背中の押され方をされてなおラストで「海賊王に俺はなる!」を掲げるルフィに初めて重さを感じた。ウタは新型電伝虫から見聞きするファンの声だけが世界の全てではないことをゴードンさんにでも教えてもらえたら良かったのにな。


ブレット・トレイン

9/5に見に行った。
あらすじ:闇の運び屋、レディバグは同僚から替え玉として輸送を引き受けた。乗り込んだ新幹線には面識のある殺し屋兄弟、ロシアンマフィアの娘、ジャパニーズヤクザの息子、さらに変装していた殺し屋、乗り込んできた殺し屋……無事輸送できるのか?
感想:ハリウッド・ナンカチガウ・ニッポンでお送りする人命軽視サツバツアクションムービーだったなあという感じ。乗り込んできた殺し屋のウルフ、悲しき過去…みたいに語られる披露宴毒殺事件もみんな噴水みたいに血を口から吹き出すもんで笑っちゃうしウォーン!って吠えるシーンを2回使うだけで変な笑いを誘ってきたのでずるい。レモンとタンジェリンはメチャクチャいいコンビだったと思う。きかんしゃトーマスで人間関係を学んだ殺し屋、何かの比喩に見えるんだけど文字通りなので見て欲しい。レディバグは徹頭徹尾巻き込まれ系なんだけど異様な強さがある。過去に殺し屋もしてたみたいだけどさぞかし強かったんだろうなあと思わせるバキバキのアクションだった。アレンジが効いたHolding out for a heroが流れて真田広之がバッサバッサとしたっぱロシアンマフィアを膾切りにしている間、よくわからない笑いを堪えきれなかった。総じてアクション映画としてかなり良いものだったと思います。


すずめの戸締まり

11/14に見に行った。
あらすじ:高校生すずめは、不思議な男性を追いかけ廃墟で奇妙な扉を見つける。扉から飛び出て日本中を襲う災いを防ぐべく、扉を閉める閉じ師としてすずめと男性が旅に出る。
感想:天気の子にあった拾った銃やら山手線ランニングやら東京水没、同様に君の名のはにあった隕石落下やらタイムパラドックスやら変電所爆破みたいな自分の中の悪いオタクがゲラゲラ笑うシーンがなく、全体的に真摯なイメージを受けた。そりゃあ東日本大震災で親を亡くした人を主人公に据えて性癖ぶっぱなんてし辛いが。ダイジンがすずめの信仰を得てフワフになったり信仰を失ってしおしおになる所はわかりやすいなあと思ったがジブリ的な感じがして、私の見たい新海誠の作品のヘンな猫じゃなかったな…という気持ち。帰宅困難区域の文字とか見えた時顔がキュッとなるのを自覚したし冒頭の建物の上に乗った漁船がただのファンタジー空間ではない事にもっと早く気付くべきだったなあと後悔した。あと友達に教師がいるからだと思うんだけど教員採用試験すっぽかす事になった所でもっと重大に考えてやれよ!ってなった。現在進行系で未来を奪ってるんだぞ。椅子にして。結果としてそこまで沈痛にならずみんなよかったねハッピー!で終わって映画館を出られるようになっててよかったと思います。 


おわりに

2022年12月12日時点で映画館で観た映画のざっくりあらすじと感想でした。前後編通して人に勧められるランキングとしては
1.トップガン マーヴェリック
2. ONEPIECE FILM RED
3.ブレット・トレイン
4.ボイリング・ポイント/沸騰
といった感じです。来年も面白い映画を見たいですね。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?