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ロジカルシンキングの実践には「数字力」が欠かせない!

ロジカルシンキングは職種や役職を問わず、ビジネスパーソンに欠かせない能力のひとつとして知られています。読者の方々のなかにも「会社でロジカルシンキング研修を受けたことがある」という人がいるのではないでしょうか。
 
ただ、こうした研修の多くは、ロジカルシンキングの土台となる情報やデータの精査の方法についてはあまり教えてくれません。
 
今回は、代表的なロジカルシンキングのフレームワークである帰納法のやり方を踏まえて、なぜロジカルシンキングの実践に「数字力」が必要となるのかをお伝えしていきたいと思います。

ロジカルシンキングとは


ロジカルシンキング(論理的思考)とは、物事に筋道を立て、矛盾なく整理された考え方のことです。
 
ロジカルシンキングはビジネスに限らず、日常でも役立つ能力です。例えば、自分の意見を誤解なく相手に伝えたいとき。とくに伝えたい内容が複雑なときほど、話に矛盾や漏れがないように物事を整理する力が重要になります。
 
また、ロジカルシンキングは問題解決力に直結する能力でもあります。物事を判断するための材料としてデータや客観的事実などを整理し、そこから原因を見つけ出す過程こそがまさにロジカルシンキングだからです。
 
これらのことからもわかるとおり、ロジカルシンキングを身につけたビジネスパーソンは意志決定力や提案力が高く、自律型人材として活躍できます。そのため、様々な企業が社員に各種研修を実施しているわけです。


まずは帰納法でロジカルシンキングに慣れよう


論理的な思考といっても、具体的な例がないとイメージが湧きにくいと思います。そこで活用すべきなのが、フレームワーク。まずはロジカルシンキングの代表的なフレームワークである帰納法に慣れていくとよいでしょう。
 
帰納法は、複数の事柄から共通点を見つけ出し、それを根拠として結論を導き出す思考法です。物事の傾向を理解することに適している思考法で、帰納法を身につければ様々な視点で考える力が養われます。
 
例えば、「自社の◯◯事業の業績が落ちた」「◯◯事業のライバルA社が新卒採用を見送った」「◯◯事業のライバル会社B社が別事業に力を入れ始めた」という事実があった場合、共通点として「◯◯事業の景気が悪い」が挙げられます。これを根拠として「業界全体の売り上げが落ちているのではないか」という仮説を導き出すことができます。
 
ここで「仮説」と表現したのは、帰納法で導き出せる結論はひとつとは限らないからです。上の例では、「業界の売り上げだけでなく、日本全体の景気が低迷している」という結論も導き出すことができるでしょう。より妥当性の高い仮説を見つけるためには、また様々な角度からの検証が必要となります。
 
このように帰納法で見つけだした傾向は施策の根拠として役立つので、主に事業戦略やマーケティング施策の検討に効果的です。
 
このほかにもロジカルシンキングのフレームワークには「演繹法(三段論法)」や「MECE(ミーシー)」などがあります。それぞれ役立つ場面が異なるため、ひとつずつ慣れていくとよいでしょう。


ロジカルシンキングを支えるのは「数字力」


今回は帰納法を例に挙げましたが、どのようなロジカルシンキングでも共通して重要になるのが、情報や検討材料を正確に読み取る力です。土台となるデータから正しく情報を汲み取ることができないと、見つけだした共通点や傾向も全て誤ったものとなってしまいます。
 
例えば、「A店、B店、C店ではミドル層の男性の来店が多い。ミドル層の男性向けの商品に力を入れよう」と施策を立てたのに、ミドル層の男性の来店が多いのは一時的なもので正確な傾向ではなかった……というビジネスの失敗談はあちこちに転がっています。
 
このように、ビジネスシーンで役立つロジカルシンキングを身につけたいのであれば、前提としてデータや情報を汲み取るための「数字力」を磨いておく必要があるのです。


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