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自分で仕事を作ってみたい人へーー実例その1:木のスプーンを削る会を主催してみた。

■企画に至る経緯ーーアイデアの【タネ】

木のスプーンなどのカトラリーを作ってSNSにアップしていたら、友人が「かわいい!どうやって作ってるの?私もやりたい!」とコメントをくれた。

私以外にも木を削ってスプーンを削りたい人がそれなりにいるのかもしれない。木工の体験イベントを開催してみようかな。

そんな風にして企画したのが「けずるラボ」という木工体験イベントです。

■企画の内容ーーアイデアのタネをナエに育てる【ナエ-1】

材料は私が使う予定だったやつを使えばいいから、必要なのは人数分のナイフ。ナイフは1本千円。

最初はナイフ代がかかってしまうけど、体験イベントを何回かやれば、このナイフ代のマイナスは回収できそう。

場所も借りてしまうと参加費を結構高くしないと赤字だな。とりあえず自宅に友人を呼んで小さくはじめてみることにした。

時間はお昼前から夕方くらいまでやるとして、お昼パスタをつくって出すのも含めて参加費として2000円もらうっていうのはどうだろうか。3人くらいなら自分も作りながら教えるっていうことができそう。

教えるー教わるという関係よりも、集まって一緒に楽しむ会という側面を重視した。

[収入予想]
参加費 2000×3=6000円
[支出予想]
ナイフ代 1000×3=3000円
パスタ、お菓子、お茶など 600円
[収支予想]
6000-3000-300=2400円

■実践した結果ーー【ミを収穫する-1回目】

〔実際の収入〕・2000円×3人=6000円
〔実際の支出〕
・ナイフ1000円×3本=3000円
・昼ごはん(お茶お菓子)500円
3000+500=3500円
〔実際の収支〕
6000円-3500円=2500円

■反省ーーーやってみて思ったこと

・ひとりでやっていた時よりも、誰かと削るのは楽しい。

・それぞれのつくったものが個性的で見せ合えるのもいい。
参加者としては、材料を削りやすい形まで加工する手間や道具を用意しなくていいこと、その場で教わりながらできることが体験イベントの良いところ。
・会場代や材料費が追加でかからなかったことと、自宅で時間を気にせずにできたのがいい。



〔今後やる場合に向けて〕
人数を増やすと自宅では無理だし、自宅にばかり招いてもいられないから、会場を借りてやってみよう。会場代や時間制限などもあるからやり方を工夫しなくては。

■【第2回目の企画ーーーナエその2:前回の反省を踏まえて計画を練る】

2回目は都内で会場を借りてやってみることにした。
10人に参加してもらう場合ではどうなるかな。
〔支出予想〕
・会場代10000円
・材料費100円×10人=1000円
・道具1000円×10人=10000円
〔収入予想〕
参加費3000円×10人=30000円
〔収支予想〕
30000円-21000円=9000円


〔追記事項〕
最初は道具代が必要だが回数を重ねればその分の元が取れて手元に残るお金が増えそう。

■2回目を実践した結果ーー【ミを収穫する-2回目】

〔実際の支出〕
・彫刻刀1000円×2本=2000円
・ノミ1780円×2本=3560円
・会場代7000円
・材料費5000円(2回分まとめ買い)
2000+3560+7000+5000=17560円
〔実際の収入〕
・2500円×4人=10000円
〔収支〕
10000-17560=-7560
赤字になった(笑)。
まぁ企画段階で分かってたけど笑。
事前に収入がはっきり分かるのがイベント企画の良いところだなと思う。次回でこの赤字がなくなるはずです。

〔やってみて思ったこと〕
昼ご飯は各自で用意してもらった。
道具や材料を購入したが使わなかったものや違うものでやれば、支出を減らすことが出来た。
会場代がかかるとその分参加者に出してもらうお金を増やさないと主宰しても稼ぎにならないな。樹種や下準備を変えてないと安全に時間内に仕上がるところまでいかないかもしれない。

〔今後やる場合に向けて〕
もっと削りやすい材を選ぶこととある程度加工してしまって、時間内に完成してみんなで見せ合うような時間をきちんと取りたい。人数を増やすと安全面や指導の面で主催側が2人くらいいたほうがいいかもしれない。

■3回目を実践した結果ーー【ミを収穫する-3回目】

〔実際の支出〕
・ナイフ1000円×8本=8000円
・会場代10550円
・紙やすり200円
・昼ごはん、お茶、お菓子3500円
8000+10550+200+3500=22250円
〔実際の収入〕

・3500円×11人=38500円
〔収支〕
38500-22250=16250円
前回の赤字を考えれば、前回と今回を合計すれば10000円くらいの利益。
次回以降は道具の準備代が不要になるので大きな利益が望める。


〔やってみて思ったこと〕
時間内にほとんどの人が仕上げて見せ合う時間が取れたのが良かった。
前回の反省を生かして、材料の選定や準備ができたのが良かった。休憩の取り方や大人数の昼ごはんは大変だった道具は10人分がそろったので今後は道具にお金がかからない分収入が見込める。

参加者にアンケートをとった結果満足度も高かったので開催して良かったと思える。改善点もさらに見えてきたように思う。


〔今後に向けて〕
これはレザークラフトや料理などを教える体験のイベントに応用できると思う。何か趣味がある人はぜひやってみるとよいのではないかと思う。

人に教えるほど上手じゃない、と思っている方でも、参加費を取りすぎない程度に設定(準備にかかる手間を考えながら)しておけば一緒に作業して楽しい会として満足してもらえるのではないかと思います。

◼️最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました。

いま、日本は働き方の変革の只中にあるかと思います。
働き方改革、終身雇用制の終わり、副業が解禁、そんなワードがとびかっていますが、その中で私たちはどう振る舞えば良いのかなぁと考えた結果、いちばん大切なのは個人個人が「商売感覚を持つこと」なんじゃないかと思い至りました。

何をいくらぐらいで提供すればいくらお金が手元に残るのか、それは仕事として割にあうのかどうなのか?

その感覚を磨いてけば社会がどんな風に変化しても生き残れるのではないでしょうか。すこし大袈裟になりましたがそんなようなことを考えました。

よく、アメリカの映画で子供たちがレモネードを売ってお金を稼ぐ体験をしている姿が描かれていますが、私はあんまりそういう経験を積まないまま大人になってしまって、自分でお金を稼ぐという感覚がよくつかめないでいました。

今のところお金のためにやってるわけではないので、それほど利益にならなくても良いのですが、こんな風に自分で何かを企画して実践することで、自分で仕事を作りお金を得ていく感覚をつかむことができそうです。

イベントの企画はとにかく人を集めれば赤字になることはないので気軽にはじめられるなと思いました。今後も機会があればどんどん企画していきたいです。

最後に少し宣伝させてください。
友達と「商売感覚を養うSNSーーOrchards(オーチャーズ)」というものを作りました。

ここでは私が今回やったような小さな商売の体験やアイデア、ノウハウを共有することで、みんなで「商売感覚を養う」ことを目的としています。

プログラミングについてよく分からない4人がゆるーいノリで作っているので完成度はまだまだですが、これからどんどん進化させていくつもりです。

もし、
自分で仕事をつくりたい
自分の力でお金を稼げるようになりたい
商売感覚を養いたい

という方がいれば、使ってみてもらえたら嬉しいです。

【商売感覚を養うSNSーーOrchards(オーチャーズ)】

Orchards運営 ミカ