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英検1級二次試験で二回落ちて三回目に合格した話 その4

英検1級二次試験で二回落ちて三回目に合格した話 その3 からの続きです。3回目の二次試験の内容と、その結果について書きます。

1 3回目の二次試験(2021年度第2回英検)

落ちたらどうしようということをばかり考えていて、まったく気持ち的な余裕はありませんでした。十分対策はしたので焦りはしませんでしたが、2回目に自信満々で落ちた、というのを試験当日まで引きずってました。
2回目のときは、「こんなつらいことは早く終わらせたい!」という気持ちが強く、集合時間の1時間前に行きましたが、今回はぎりぎりまでスピーチ集やフレーズ集に目を通したいと考え、集合時間ちょうどに行きました。待ち時間が1時間ほどありました。この作戦はよかったように思います。ちなみに前日、前々日も引きこもって一日中シャドーイングや音読をやっていました。
これは、前々日くらいに考えたことなのですが、自己紹介を3回目はこれまでと変えることにしました。これまでは、「中高の英語教員をやっている」と話していたのですが(ほぼほぼCould you tell us a little about yourself? みたいに聞かれる)、今回は職業について言うのをやめました。ずっと趣味の楽器の話をしました。なぜなら、英語教員をやっていると言ってしまうと、ハードルを上げてしまうのではないか、と考えたからです。面接官も人間ですから、「先生」、と聞くと、「ほうほう。お手並み拝見といきましょうか。」みたいになっちゃうと思ったのです。私が面接官だったら、そういう目で見ちゃうと思います。実際わからないですが、多少関係あるのではないかなと思ってます。
この時のトピックもやったことがあるやつがあり、即決しました。スピーチインタラクションは以下の内容でした。(覚えている限り当日メモりました)

スピーチ
Is today’s journalism losing its credibility?
I strongly believe that journalism is losing its credibility. I have two reasons to support my opinion.
Firstly, now we have new type of media online such as web news, and it sometimes includes false or biased information compared to conventional mass media like newspaper or TV programs. This is because news on these media often don’t get enough fact check. So, journalism is losing its credibility.
Secondly, now ordinary people can write comments on the web news, and they are often biased or inappropriate. Even if the content is correct, if the comments on them are incorrect, ….(なんていったか覚えてないthis would worsen the quality of the news かなんか)
In conclusion, for these reasons I think that journalism is losing its credibility.

インタラクション
・Do you think people rely too much on Internet news.
→Yes, I think so. People rely too much on Internet news because it is convenient. It seems that less people are reading newspaper. もう少しなんかしゃべった
・Do you think younger generation read newspaper?
 →No, I don’t think so. Younger generation tends to get information online, especially from sns. Because they use sns every day, so it is very easy for them to go online and read news.
・You mentioned fake or biased news online. Do you think we see many fake news online in this pandemic too? 
→Yes, I strongly think so. A lot of incorrect information about Covid19 is online. For example, many people believe the rumor that the vaccination is not effective and even harmful. もう少しなんかしゃべった
・What can we do to improve the situation?
→I think one solution could be education. Children should learn the danger on the internet. They should be taught that there is both correct information and incorrect information online and how to judge them.
・Who do you think should teach children online literacy?
→I think both parents and teachers should teach them. Parents spend a lot of time with their children at home, and it is parents that allow children to use internet or digital device at home, so they should teach their children how to deal with it.
・Do you think the government should have stronger censorship?
→Yes, but to some extent. Because criminals are very active online and they can be anonymous so the government should have stronger censorship online to prevent crimes.

スピーチの1つ目のポイントはよかったけど、最後にSo, journalism is losing its credibility. の代わりに、So, people are losing their trust toward journalism などと言い換えればよかったです。2つ目はサポーティングセンテンスが一つしか言えていないので減点だと思いました。For example, news companies which has a long history such as Asahi or Chunichi, upload their articles online too. Because they are famous, many people write various comments on their online news but we often see wrong information on them. These inaccurate comments impair the reputation of the company. とか言えばよかったです。

面接試験が終わったときは、1回目と2回目と同様、「これはいけた」と思ったのですが、これまではその感触で落ちてきたので、もう合否発表までは、あまり考えないようにしました。

2 やっとこさの合格

職場でお昼休みに結果を確認しました。ほんっとに怖かったです。近くの席の同僚(理科教師)に「どうせ落ちてるから見たくない」と言ったら、「見なければ確率は半々のままですよ」と言うので(シュレディンガーの猫的なやつ)、「そうか、このまま見なければ50%受かってるんだ!見ないのもありだな」とか訳のわからんことを思いながら13時になるのを待ちました。そして、13時になってページを開くと、赤色の帯と合格の文字が見えました。こんなに緊張したのは、転職試験の結果発表の時以来です。点数は以下の通りです。

 スピーチ     7点
 インタラクション 9点
 文法語彙     8点
 発音       9点
 合計      33点
 (26点合格)

3 結果分析


それぞれの項目を分析します。(カッコ内は点数の変化)

・スピーチ(6→7→7)
今回2つ目のサポーティングセンテンスが不十分だったので7点くらいだろうと思っていましたので、予想通りの点数でした。スピーチの組み立てに関しては、ライティングでは得意だったので、1分で準備できるかってところが勝負でした。それは直前にたくさん練習しておいてよかったです。大量にスピーチを練習した甲斐あって、3回とも練習したものが出ましたが、それでも7点しか取れなったので初見のやつだったら無理だったろうなと思います。ただ、3回目の対策の時には、もうどのセットを練習しても、知ってるトピックが2つか3つは入っているという状態でしたので、もうおおよそ網羅できてたんだと思います。なので、運がよかった、というよりかはめっちゃたくさんスピーチ考えておいてよかった、という感じです。

・インタラクション(6→7→9)
インタラクションに関しては、つまったりすることは1回目からあまりなく、スムーズなやり取りはできていました。3回目で大きく変わったのは、回答の量を増やしたことです。バリューイングリッシュで一番人気のナナ先生に、1つの質問に30秒くらいで100wordsくらい言った方がいいと言われて、それから分量を意識するようになりました。とにかくしゃべり続ける、そしてなるべく具体例を出す、ということに気をつけて練習していたので、当日は上記の通り、たくさん話すことができました。

・文法語彙(6→5→8)
2回目で5を取ってしまったので、自然な言い回しがぱっと出てくるようになるようにフレーズ集を作って意識的にコロケーションを覚えたので、その効果がかなりあったかと思います。あとは、1回目、2回目と変えたことが一つあって、自己紹介の原稿をきちんと考えたので、それで、イディオムとか使ってみたりして、もしかしたら語彙力があるように見えたかもしれません。

・発音(7→6→9)
発音に関しては、根本的にはあまりよくなっていません。母音の発音など、かなり母語干渉があります。ですが、前の記事に書いたように、はっきりゆっくり話すことと口をしっかり動かして話すことに気を付けていたので、聞き取りやすい英語で話せたと思います。音声を聞くのが一番手っ取り早いと思うので、こちらにスピーチの音声をアップしました。全然ネイティブライクでない発音でも9点が取れました。実際は、これよりもう少したどたどしくなっていると思いますが、はっきりゆっくり口を動かして、というのは当日もやっていたと思います。

全体として、今回の面接官は少し優しめだったかな、ということは思いました。自分自身の感触として、少しずつ改善はしていますが、抜本的に変わったとまでは思えないところがあるからです。面接官との相性も少しはあるのかなと思います。


以上、3回目の面接とその結果について書きました。お読みいただきありがとうございました。次の記事では、英検一級を目指す方に特におすすめしたいオンラインスクール、バリューイングリッシュについて書きたいと思います。
英検1級二次対策におすすめのスクール、バリューイングリッシュについて


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