アムステルダム Amsterdam オランダ/北ホラント ~世界遺産でもある扇状の運河に囲まれた人工都市
※ 八十年戦争に関わる場所を訪れています。一般的な旅行記ではありませんのでご注意ください。
オランダの首都。行政上の首都はハーグなので、アムステルダムは商業地に特化しています。これは17世紀当時から同じです。街自体がつくられたのは1200年代なので、ヨーロッパの中でも新しい部類の街に入ります。
I amsterdam City Cardというお得な観光パスがあります。詳細は下記のnote記事へ。
ビネンスタットと呼ばれる旧市街地には、オランダ東インド会社本部のほか、過去にレヘントたちが住んでいたような巨大な邸宅もあります。オランダのほかの街と比べても、アムステルダムだけが全く縮尺や雰囲気が違うことがわかると思います。共和国期、戦費の半分以上を負担していたホラント州ですが、さらにその大半をアムステルダムが捻出していたというのも納得です。歩き回るだけで、そのスケールからアムステルダムの迫力を感じることができます。
Gerrit Adriaensz. Berckheyde (1672) ヘーレンスグラハト
1670年代の新市街地。整然と邸宅が並んでいる様子です。
王宮
Gerrit Adriaensz. Berckheyde (1673) ダム広場の市庁舎
市内中心部のダム広場にある王宮は、1652年に焼失した旧市庁舎の代わりに新市庁舎として建てられた建物。八十年戦争直後くらいですね。
2013年4月30日、ベアトリクス女王の退位とウィレム=アレクサンダー国王の即位式典がおこなわれたのもここになります。王族の住居ではなく迎賓館で、内部の一部は一般公開もされています。
Reinier Vinkeles (1772) ウィレム五世と妃ウィルヘルミナの到着
18世紀の絵画ですが、内部の「市民の間」(というには豪華です)の様子。内装自体は今もあまり変わらないようです。
博物館
別記事リンクがあるものはそちらを参照ください。
国立博物館
アムステルダム博物館
海洋博物館
2011年11月にリニューアルオープン。2013年のオランダ新国王の即位式に伴い、皇太子殿下(当時)が訪れたことでも話題になりました。アムステルダムは何度か行っていますが、実はここには一度も入ったことがありません。
VOC船『アムステルダム (1749)』のレプリカ (1990年建造)
リニューアルしたとはいえ内装が近代的になっただけで、建物自体は1655年に建てられた武器庫そのままだそうです。外壁も以前より白くキレイに塗りなおしてあります。オランダ東インド会社の帆船「アムステルダム」の実物大レプリカがあります。中は積み荷なども当時のように並べてあるようです。
市域拡張計画と世界遺産「アムステルダムの17世紀の環状運河地区」
アムステルダムは首都であるだけでなく、その街自体がユネスコ世界遺産に登録されています。別記事を作成しました。