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【ホイップスコーン】 バターがなければ植物性ホイップを使えばいいじゃない。

フランス発の有名なフレーズ。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」

マリー・アントワネットの言葉ではないそうです。
ルソーがなんだかんだ、ブリオッシュ云々。
諸説含めて前向きに捉えると、
これは「代用のススメ」ではあるまいか。

さて、ところ変わって日本の田舎町。
米粉パンを焼く代わりに(米粉在庫ゼロ)、薄力粉でスコーンを作りたいと思いついた中年1名。
しかし、この方すこぶるものぐさで、道具を使いたがらない。悩まない。形があれば満足します。

スコーン作りでつまずくのは、おそらくバターの扱いです。1cm角程度に切ったものを冷蔵して薄力粉に切り混ぜていく。これがスコーンレシピのキモであり、上記中年がブチ切れる場面でもあります。

粉に分散したバターから加熱時に発生する水蒸気で、生地との間に隙間が出来て層になります。
スコーンのサイドが裂けた部分を「狼の口」と呼ぶそうです。


Eat at homeさんからお借りしました。
ありがとうございます↓

パックリ開いてる◎
赤ずきんちゃん、早く逃げてー!


バターってめんどくさいわー。やってられん。
他に方法はないの?代わりのレシピはどこに?




ホイップスコーン

【材料】12個分(お好みで)
薄力粉       220g(不足時は追加します)
ベーキングパウダー 4g(小さじ1)
グラニュー糖    9g(大さじ1)
塩         0.6g(ふたつまみ)
植物性ホイップ   200g(1パック)

【作り方】
1.大きめのボウルに、ホイップ以外の材料を入れて、ホイッパーで20回程度よく混ぜ合わせる。

2.ホイップを少しずつ全体に回しかける。
カードで(ホイッパーをはずす)切り混ぜる。

3.ざっくりひとかたまりになったら、カードで半分に切る→1切れを上にのせる→手のひらで押さえるを3-4回繰り返す。

4.お好みの厚さに伸ばして(麺棒、手OK)カットする。

5.予熱したオーブン190℃で20分焼成する。

白いものばかりで間違えそう。
粉類、グラニュー糖と塩を入れてぐるぐる。
ふるうのがお好きな方は、ぜひふるってください。
今回のMVPを加えます。
カードで切り混ぜていきます。
底の薄力粉を下からかき出すように上へ上へ。
上に来た薄力粉を切るようにして吸水させます。
ゴロゴロしてきました。
底にべったり貼りついた粉が減ります。
ひとかたまりにして、半分に切ります。
切った半分を上にのせます。
手のひらで押さえます。
これを3-4回繰り返します。
ざっと四角(丸でもOK)にします。
わかりやすくするために取り出しましたが、
いつもはボウルの中で行います。
カードを使い、寄せたりならしたりします。
縦3×横4で12個。この上でカードにて分割可。
いざオーブンへ。
美しさよりナチュラル優先。
ナチュラルが過ぎて痛々しい。お直しなし。
切ってのせてを繰り返したら、
層らしきものはできますが。
190℃で20分焼成
焼き色が薄いため、250℃で2分追加しました。
やや効果あり。
バターを使った時のようには美しく割れません。
ホイップは液体だから。
底(シルパン側)はいい感じで焼けました。
熱々は内部に水分が残っていて歯切れが悪いため、粗熱を取って食べた方がおいしく感じます。


味の評価

バターとは違って風味はありません。
バターがリッチなら、こちらはリーン(シンプル)で好ましいです。あっさり食べたい方は、むしろこちらがよいかもしれません。食べる時に手がべたつかないのがうれしい。モサモサ感が軽減されてふわっと食べやすいです。合格。


申し送り

①動物性クリームでも試しています。
生地のミルキーさが違います。高級感に納得。

②本レシピは化粧っ気ゼロですが、フィリング(中身)にチョコレート、ドライフルーツ、ココア、抹茶など入れても可。お好みで暴れてください。
焼く前に牛乳をはけ塗りしたり、グラニュー糖をふってもよいです。

③薄力粉によって吸水力が違うので、もしホイップがベタつく時は適宜粉を追加してください。(大さじ1杯ずつ位で)

④大量残の動物性クリーム(8分立て済み)の一部を本レシピにて試しましたが、無事に焼けました。

(現在冷蔵庫にバター在庫が900gあっても)わたしのように触りたくない方、コスパ・タイパ重視の方は、ホイップスコーンいかがでしょうか。


「バターがなければ植物性ホイップを使えばいいじゃない。」

さらに進化。

「『似て非なるもの』でいいじゃない。」

3日前に作った「すももジャム」を添えて。
(大石早生、紅りょうぜん混合)



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