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08【くらしヒアリング発表会_03】  腸活ブームの「リアル」を追う ~みんなの食事日記から(前編)

「くらしヒアリング発表会」とは?

オレンジページは、さまざまな調査を通して「生活者の声」に耳を傾けることで、本当に求められているニーズや世の中の小さな兆しを見つけ、誌面づくりを始めとする、さまざまな事業に生かしてきました。

そうした読者のリアルな声から導き出された調査結果を、生活者に向けたビジネスに関わるかた向けにお届けするのが「くらしヒアリング発表会」です。

その第2回として、5月27日(金)に実施した「腸活のリアル~読者の食事日記から」の内容を、前編と後編の2回に分けて、ダイジェスト版でお届けします!


9割の人が「腸活」に興味あり!

「健康」は、オレンジページの記事でも欠かせないテーマ。実際、小社が創刊以来、毎年行っている定期読者調査でも、「健康テーマに興味がある」人は、2010年に36.2%だったのが、2020年には55.3%に。この10年で約20ポイント増加し、高い関心を集めていることがわかります。

「健康」テーマのなかでも、とくに関心を集めているのが「腸活」です。

腸活とは、腸内環境を整えようとする健康法。便秘の解消に役立つのはもちろん、免疫力アップや体調管理に役立つと、テレビの健康番組や、雑誌などでも広く取り上げられてきました。

オレンジページの調査でも、読者の「腸活」という言葉の認知率(意味まで知っている+言葉を聞いたことがある)は97%に達していて、ほぼ知らない人はいないほどポピュラーな言葉になっているようです。


腸活のきっかけ、コロナ前は「便秘」で
コロナ後は「健康管理」!?


「腸活」という言葉は、2015年ごろから使われだしたと言われています。
オレンジページが「腸活」について初めて調査したのは、2018年。そのとき、腸活をした人のきっかけは、1位は圧倒的に「便秘」でした(59.3%)

ところが、2021年になると1位は「健康管理」(58.3%)2位は「免疫力」(55.9%)が躍り出て、「便秘」(55.2%)は3位に。50%を超える項目が4つも並び、腸活に対する期待が、多方面にわたるようになったことがわかります。

このあとでご説明する、オレンジページの「腸活モニター」に応募してきたかたの自由回答を見ても、「ダイエットしたい」「アレルギーがよくなるのではと期待している」「幸せホルモンの分泌を盛んにしたい」などなど、さまざまな目的のコメントが集まりました。「腸活」の幅広い効果が知られるようになってきた影響と言えそうです。


有料でも参加したい! モニターに応募が殺到


メタジェン社のMG Navi。研究支援用途のサービスのため、個人向けには販売していないものを、特別に試すことができたため、多くのかたにご応募いただきました。

オレンジページでは、2020年7月に、自分にあう「腸活」を知る、チャレンジする、体験するコミュニティ「オレペ腸活部」を創設。無理なく続けられる、正しい情報を発信して参りました。

そのオープン記念企画として取り組んだのが、「腸活モニター」企画です。

医療機関や企業向けにのみ提供している、株式会社メタジェンのMG Naviによる腸内環境検査が受けられるという取り組みでした。

本気のかたに応募してほしいという思いから、「5000円を払って参加してください」とお願いした、ある意味異色の企画です。何人集まるのかドキドキしたのですが、10名の募集に対し、なんと213名もの応募が……!

年代を見てみますと、20代~30代のかたが3割。最高齢は86歳!「腸活」テーマは、幅広い年代を引き付けることを実感しました。


腸内環境タイプは、3つに分かれる

この検査でわかるのは、腸内環境タイプと、健康に大きく影響する、腸内の代謝物スコアです。

腸内環境タイプは、日ごろの食生活によって、上記のような3つのタイプに分かれます。腸内の代謝物とは、腸内細菌が作り出す物質で、全身の健康に大きく関わることが注目されています。

果たして、読者モニターの腸内環境はどうなっていたのでしょうか?
次回後半では、実際の読者の食事日記とともに、読者の腸内環境を調べた検査結果などを紹介して参ります! 


オレンジページでは、さまざまなリサーチやデプスインタビューによる生活者のリアルなインサイト発掘、「兆し」の発見で、みなさまのマーケティング活動のお手伝いができればと考えております。ご興味がありましたら、下記までお問合せください。