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ぬ
2020年5月28日 19:54
俺はこの会社に入って、5年目。大学生の頃は御社御社を連呼して、それぞれの会社を第一志望とうそぶいて回った。その結果、本当の意味で第一志望の会社に合格。ここまでは順風満帆だった。しかし、社会人生活も慣れたとはいえ、学生の頃のような自堕落な生活にも憧れる。いや、世の中の学生みんなが自堕落というわけではないんだ。だいたい講義が始まるのが9時だろ。会社の始業時間も9時だったらどれだけ嬉しいか。
2020年5月25日 08:03
「11…12…!!」筋トレはこの最後の追い込みに命を吹き込む。ここからが自分との勝負だ。仕事帰りにジムに寄って自分を追い込むことを日課としている。今日は腕のトレーニングだ。男たるもの太い腕にはあこがれるし、女子に触っていいかと聞かれると、たいてい力こぶをさす。だから、力こぶの高さを出すべく、二頭筋を鍛えている。今日の種目はダンベルアームカールだ。反動を使わず、丁寧に…おっと、俺
2020年5月23日 19:09
疲れた……。まだ昼か……。そうひとりごちた水曜日。私はラーメン屋の戸を開いた。「らっしゃあせぇー!」店内はそこそこにぎわっている。「ひとりなんですけど」人差し指を立てて、店員に伝える。「カウンターどぞ」若い店員にぶっきらぼうに通された。カウンターには年配の女性が座っている。この店はいわゆる「二郎系」であり、ラーメンに高く盛られた野菜が有名である。とはいえ、私は
2020年5月23日 04:47
「らっしゃあせぇー!」威勢の良い掛け声が店内に響く。そこに私は一人で入り、右手の人差し指を力強く立てる。「カウンターどぞぉー!」足取りは軽い。なぜなら私はラーメンが好きだから。仕事一筋のこの人生。子どももいないので、楽しみといえばこのランチ。仕事仲間と行ったこじゃれたランチよりも、ニンニクもヤサイもアブラもマシマシにして、誰とも会わないように過ごすのが好きなの。「けっこう量
2020年5月29日 10:39
「はい、ハッピーシェアね!」最近彼氏と別れたばかりの私に、そうやって親友のチカはポッキーを渡してくれた。チョコがたっぷりコーティングしてあるのに、ほんのちょっぴり塩気を感じたその1本が嬉しかった。チカと話すとなんかスッキリする。先生に怒られたときだって、お母さんと喧嘩したときだって、いつも私のグチをうんうんとうなずきながら聴いてくれた。チカはいつだって明るく、クラスの中でも目立つ方