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出来ない部下に足を取られないために
歳を重ねるとどうしても部下が付く。単独で一人で動く仕事なんてたかが知れている。たくさんの人と連動して動くから大きな仕事ができるのである。他人とたくさん絡むのが宿命なら、管理職だけではなく技術職であっても人との摩擦は覚悟しなければいけない。
よくある話が、部下が足を引っ張ってくるケースである。自分自身が仕事をできることは基本線。そんなことは当たり前である。だからもうみんな私に話しかけないで集中させて。そうしたらいい仕事するからさ・・・と心の中で吠えても、「すいません、ちょっとお時間いいですか」、と誰かが話しかけてくるのだ。会話を重ねているうちにもう夕方近くになり、ああまた自分の仕事ができなかったよ。そして残業するかとなる。なかなか思い通りの仕事ができなくなってくる。これが、他人に足を取られる状態だ。
それでも、声をかけてくる人が「できる人」ならまだいい。色々と情報処理をしてくれてその結果頼ってきたんだから、精一杯対応してあげようか、となる。
しかし、例えば部下だとして、部下の出来が今一つで、いくら指導しても思い通りのパフォーマンスを出してくれないケースはよくある。
「この話ってこの前したよね?」
「なぜここまで放置しても言ってきてくれなかったの?」
「代わりにやってあげるからよく見ておいて」
親身にフォローしていたが、いつまで経ってもフォローしなければいけないのでこの人、どういうつもりなんだろう、みたいな人格否定の感覚にまで陥ってしまう。パワハラ加害者の道に進んでしまう人の大半はこのような状況からスタートしているのではないだろうか。手持ちの業務の負荷が高いのに、出来の悪い部下から足を掴まれてしまうのである。
本題に入ろう。そう言った部下に足を触れられないためにどうすればいいか。
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