見出し画像

私が人に教える、の先には「教えた人が教えてる」がある

小さなチームの中で、部下が育たん!を繰り返していた私だったが、このところ優秀な部下が育ち活躍している。そのおかげで、私が全部のことを把握しコントロールしなければいけなかった状況が変わってきた。部下がほとんどを把握してくれるようになり、その中で高度な判断が必要になったときだけ私に連絡が来るようになった。

ちょっとだけ私も不安である。全てが把握できない。私は一人で部下は結構いるので、そりゃ一人で把握すること自体が今まで無理をしていた。ただ少なくない部下の人達がそれぞれ機能し出すと、私は一人なので、もはやすごい速さで情報が処理されていく。人間ってすごいな、とあっけらかんに思う。私も人間なはずなんだけど、私は私のことを人間じゃないと思っている傾向にあり、他人を下に見ていた気がするが、まあそれも思い上がりだね。私にできることは、できることを突き詰めてきちんと他人に渡せれば、他人にもできる。そして他人の人数を増やしていけば、ものすごく大きなことができる。それを今体感している。

部下が若手に指示を出しているところを観察していると面白いことを発見した。私が言いそうなことを、私とあまり関わりのない部下が、さも真理の様に若手に伝えている。そりゃ私も言い続けたさ。このポイントは譲れない、仕事は甘くない、外してはいけない考え方がある。それがおそらく私の直属の部下に伝わり、そしてその同僚に伝わり、色んな伝達の機会を通じて末端まで浸透していく。私自身が大声を張り上げるでもなく、私の哲学のようなものが組織に染み込んでいく瞬間を幸運にも拝見することができた。

ここから先は

1,014字

■orangeitems's diaryとは 2017年から運営しているブログです。2023年12月…

スタンダードプラン(初月無料)

¥300 / 月
初月無料

プラチナプラン

¥1,000 / 月

いつも読んで頂きありがとうございます。 これからもよろしくお願いします。