オレンジの絆みずなみ
デイサービスで生活相談員をしているメンバーによるエッセイです。
メンバーの実家の「おばぁ」との思い出小噺
グループホームに勤務する職員のコラム 日々感じることや、日常の出来事を通して、 認知症の方のこと、対応方法などを紹介します。
ケアマネジャーのメンバーが、経験を元に紹介する「知恵袋」的エッセイ
初めまして! 私たちは岐阜県瑞浪市で認知症の普及啓蒙活動に取り組む任意団体です。 介護・医療・行政の関係者が認知症を「じぶんごと」と捉え、当事者の方と共に様々な活動を行っています。 こちらのnoteでは、所属メンバーが認知症や高齢者に関わる情報発信を行っていきます。
高齢者の方が詠んだ川柳 その29 デイサービス 生活相談員 ~高齢者の方が詠んだ川柳 傑作選 第29弾(10作品)~ ・春過ぎて まあ時期 私の誕生日 (90代 男性) ・新緑が キラキラ光る 太陽と 潤う雨とに 撫でられて (80代 男性) ・梅雨来れど 雨も降らずに 夏来たり (80代 男性) ・友との和 寄り合いながら 維持保つ (80代 男性) ・ こんなにも 日本が暑く なるなんて (70代 男性) ・ 通学路 歩く子供の 肌焦げて
高齢者の方の格言⑦ デイサービス 生活相談員 ~我が格言~(80代 女性) ※格言とは私の生き方に影響を与えた言葉である。 孫が受験に落ちて泣いとるときにね。 もう人生終わりみたいなことを言うのよ。 そんなことないのにね。 私言ったのよ。 『楽あれば苦あり』ってね。 「おばあちゃん、それ逆の意味」って孫に言われて あ、本当だ、って恥ずかしくてね。 使い方間違ったけど、何にしても孫が笑ってくれて良かったわね。 次回作にも、ご期待を。
高齢者の方が詠んだ川柳 その28 デイサービス 生活相談員 ~高齢者の方が詠んだ川柳 傑作選 第28弾(10作品)~ ・ 芽吹く若葉 若草五月 鯉のぼり (90代 男性) ・春夏と 心地際立つ 希望の町 (80代 男性) ・豊かな日 染み入る雨露 緑の丘 (80代 男性) ・沈む日も ゆっくり拝める 田舎暮らし (80代 男性) ・ 連休の 孫の成長 驚くが それより伸びる 竹の子かな (70代 男性) ・ 竹
高齢者の方の格言⑥ デイサービス 生活相談員 ~我が格言~(90代 女性) ※格言とは私の生き方に影響を与えた言葉である。 連休に孫が来たが、野菜は食わんと言う。 「あかん、ほんなことじゃ大きくなれん」と言うと 「肉を食っときゃいい」と言う。 戦時中は野菜でも何でも貴重やったに、今の子は贅沢やわな。 まあ悪いことではないのかもしれんが、私ら子供の頃は 『今日食って明日生きよ』なんて言われたがな。 平和の世やということやな。 次回作にも、ご期
高齢者の方が詠んだ川柳 その27 デイサービス 生活相談員 ~高齢者の方が詠んだ川柳 傑作選 第27弾(10作品)~ ・ 桜散り 青葉芽吹いて 四季時計 (90代 男性) ・空の色も変わり あの頃の恋模様 ふと思い出す こんな年でも (80代 男性) ・毎年の景色も あと何回の 桜かな (80代 男性) ・孫の入園 こんなに嬉しい 出費なし (80代 男性) ・ タンポポ見ると 今も思い出す わが子の子供だった頃 (70代 男性)
高齢者の方の格言⑤ デイサービス 生活相談員 ~我が格言~(80代 男性) ※格言とは私の生き方に影響を与えた言葉である。 『努力は裏切らない』というだろう。 あれは、嘘だよ。 努力が裏切らないのではない。 頑張った結果の過程が 努力になるんだよ。 努力せよ、と人は言うかもしれないね。 だけど、努力は後からついてくるんだ。 少なくとも、私はそう教えられて育ってきたよ。 次回作にも、ご期待を。
高齢者の方が詠んだ川柳 その26 デイサービス 生活相談員 ~高齢者の方が詠んだ川柳 傑作選 第26弾(10作品)~ 春待ちて 梅の木眺め 空眺め (90代 男性) 暖冬と 言われていても 結局は 骨身に沁みる 相変わらずの冬 (80代 男性) 目を細め 眺めに眺める 孫の晴れ姿 (80代 男性) いつの間に あんな赤子が 成人式 (80代 男性) エアコンが 故障し部屋が 外みたい (70代 男性)
高齢者の方の格言④ デイサービス 生活相談員 ~我が格言~(80代 女性) ※格言とは私の生き方に影響を与えた言葉である。 美味いもんを食べなあかん。 昔は忙しくてね。朝も暗いうちから夜は日が変わる手前まで働いていたでね。 それほどお金もなかったけどね。食べることだけは楽しみにしとったよ。 食べることはね、生きることそのもの。 それに、いい店でいいもんを食べると仕事も上手くいくでね。 いつまでも安い店で安いもんを食べとったらいかんよ。 そういう人は出世
高齢者の方が詠んだ川柳 その25 デイサービス 生活相談員 ~高齢者の方が詠んだ川柳 傑作選 第25弾(10作品)~ 冬空に 戻らぬ時の愛おしさ 戻せぬ夢を なおもひきづり (90代 男性) 次々と 辛さ重ねた この年を 越せた新年 幸引き寄せて (80代 男性) 君もまた 老い先案じ 子の元へ 愛も想いも 捨てて行くのか (80代 男性) 朝起きて 雪景色見て 余計寒なる (80代 男性) 火の用心 火事起きやすい 冬の性 (
高齢者の方の格言③ デイサービス 生活相談員 ~我が格言~(80代 男性) ※格言とは私の生き方に影響を与えた言葉である。 別段裕福なわけでもないが貧しいわけでもなかった。 末っ子の私は親父との思い出もそう多くはないが 未だ忘れられぬ思い出がある。 それを格言といってよいのかどうかはわからぬが。 少なくとも私にとっては重き言葉ではあった。 傘もささずに遊んでいるところをたまたま親父に見つかった。 これはいかん、きっと叱られるに違いない。 ごまかす様子