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カスタマーのニーズが分かる購買心理学(前編)

こんにちはKenです。

今回は「カスタマーのニーズが分かる購買心理学(前編)」について執筆していきます。

この記事を読むと「カスタマーが求めている本当のニーズ」を理解することができます。

■絶対してはいけない3つの間違え

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事業をする上で絶対にしてはいけない3つの間違えがあります。

それは、

1.ターゲットを間違える(=人違い)
2.ニーズを間違える(=勘違い)
3.コミュニケーションを間違える(=売り間違い)

上記この3つです。

以下、1つずつ理解していきます。

■3つのポイントを揃えれば事業は失敗しない

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先ほど述べた3つの間違えの簡単な例になります。

1.「ターゲットを間違える(=人違い)」
➡︎花を買うのは、花が好きな人?
➡︎いいえ。花は誰かへのプレゼントで買われている。

2.「ニーズを間違える(=勘違い)」
➡︎スターバックスは商品で差別化している?
➡︎いいえ。スターバックスは居心地の良い空間が売り。

3.「コミュニケーションを間違える(=売り間違い)」
➡︎「創業◯年」「特許取得済み」のアピール
➡︎カスタマーは気にしていない

この3つのポイントを全て理解できれば、事業は失敗しません。

逆に3つの内1つでも間違えてしまうと、事業が成立しなくなってしまいます。

とても重要なので、ここからは上記3つのポイントを順番に理解していきます。

■行動の裏にある潜在的心理を見つける

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「1.ターゲットを間違える(=人違い)」で失敗しない方法から理解していきましょう。

ターゲットを設定する際に考えることは、所得層や年齢や性別でなく、心理状態と行動です。

まずはカスタマーの心理状態と行動を、下記の様に紙に書き出してください。

また、購買行動の段階は「購入前」「購入」「購入後」の3つに分けらるので、3つのブロックに分けて書き出してください。

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それぞれ潜在心理と行動が書き出せたでしょうか?

ここまで書き出せたら、「なぜその行動をするのか?(Why?)」を考えてみてください。

この「Why?」を求めることで、行動の裏にある潜在的ニーズを汲み取ることができます。

例えば、花屋で花を買う人は、『花が好きだからではなく、誰かに花をあげるため』に花を買います。コンビニのレジ横の募金箱に小銭を入れるのは、『募金がしたいからでなく、邪魔な小銭を減らしたいから』小銭を入れます。

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「目に見える行動の裏にある、潜在的ニーズを発見すること」がとても重要です。

この様にして、行動から潜在心理を推測することで、「カスタマーが求めていえる新しいニーズ」や、「本当のニーズ」を発見することができます。

まずは心理状態と行動からターゲットを設定しましょう。

■誰もがターゲットは、誰にも売れない

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次にターゲットの絞り込みをしていきます。

不特定多数の誰もをターゲットにしていても、誰にも売れません。

ターゲットを明確に設定する為に、ターゲット層を4段階に分けていきます。

例えば以下の様に、ターゲット層が広い順に上から4段階に分けていきます。

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1番上の層は範囲が広すぎて、誰にも刺さらず興味を持ってもらえません。

逆に1番下の層はニッチすぎるが故に、対象の人が極端に少なくなってしまいます。

丁度良いのは上から3番目の層です。

この4段階の区分の中で、上から3つ目の段階が丁度よくターゲットに刺ささります

なぜならば、ある程度ニッチな層までターゲット層を絞ることで、カスタマーに「この商品は、まさに自分のためにある!」と捉えてもらえるからです。

なのでターゲットを絞りこむ際は、必ず上から3つ目の段階に向けた訴求を行いましょう。

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ターゲットを絞り込む際はこうした手順で行っていきます。

ここまでで、「1.ターゲットを間違える(=人違い)」で失敗しない方法は以上です。

次に「2.ニーズを間違える(=勘違い)」で失敗しない方法についてです。

■感動がカスタマーを動かす

「感動がカスタマーを動かす」一体それがどういうことかを理解していきます。

たとえば補聴器の訴求を例に見てみます。

下記はNG訴求の例になります。

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「健在的部分や可視化部分しか表していない訴求」は、サイズや特許のことなど表面のことしか言及しません。

このような「健在的部分や可視化部分の訴求」ではカスタマーの購買心理に響きません。

なぜならば、そこに感動がないからです。

論理で人は動きません。

感動で人は動きます。

カスタマーの購買心理を動かす為には「感情を動かす」ことが必要です。

それでは良い訴求例を見てみましょう。

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補聴器を使う人が求めている本当のニーズは「大事な人と会話すること」にあります。

目に見える機能や、国内製造されていることにあるわけではありません。

「孫の言葉がうまく聞き取れずに、会話に飽きられてしまうこと」が、最も克服したい「負」です。

「何を解決したいのか?」という「目に見えない潜在的な負」を解決することが感動を生み、カスタマーの購買心理を動かします。

まとめると下記のようになります。

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「解決したい負」「こうなりたい理想」の間にあるのが「感動」です。

この感動を中心に、イメージ動画や施策、ストーリー、訴求を考えて作っていきます。

「解決したい負」と「こうなりたい理想」をつなげることに「価値」があります。

そしてその「価値が感動」となります。

ここまでで、「2.ニーズを間違える(=勘違い)」で失敗しない方法は以上です。

ここから先は「本当のニーズが分かる購買心理学(後編)」に続きます。

■まとめ

・絶対にしてはいけない3つの間違えがある。
・ターゲットを設定で考えることは、心理状態と行動。
行動の裏にある潜在的ニーズを汲み取る。
ターゲット層が広い順に上から4分割。
必ず上から3つ目の段階に向けた訴求をする。
・「
論理」で人は動かず、「感動」で人は動く。
「何を解決したいのか?」という「目に見えない潜在的な負」を解決することが感動に繋がる。

ここまでで「本当のニーズが分かる購買心理学(前編)」は以上です!
MUPカレッジで学んだ内容のアウトプットです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!

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