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いつぶりかの勇気を出しました。

私がバルセロナに来て早1年が経とうとしている。
先日、いつぶりかの勇気を振り絞ってひとりの日本人女性をお茶にお誘いしてみた。

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引っ越ししてきた当時、私は友達作りをしなくてもいいやと思っていた。お客様とかだったら平気でお話できるのだけど、お友達になるかもしれない同年代の人と初対面で話すのがとにかく苦手。何か気負い過ぎてしまうというか…なんでなのか自分でもよく分からない。だから、自分から会ったこともない誰かを誘うなんて想像もしてもなかった。

もともと家にいるのは好きだし、一人で出掛けるのも好きだった。さらに現代のIT技術のおかげで日本にいる友達とも顔を見ながら話すことが出来る。『全然寂しくない』と4,5カ月は思っていたと思う。

だけど、自分では気づかない内になんとなく不安やストレスを溜め込んでいて、同じ環境にいる誰かと話をしたいという気持ちが少しずつ芽生え始めた。

ある日私がスペイン語の先生を探していた時のこと、「今のスペイン語の先生に会えたから頑張れています」とinstagramに投稿された方がいた。とても気になったので「どんな教室か教えてください」とDMを送ったら、とても丁寧に返答を下さった。その返答と普段からの投稿の雰囲気から、なんとなく会ってみたいなという気持ちが湧いてきた。更にちょうどその頃、夫の仕事と勉強が忙しくなり、なんとなく家での会話が減っていて、寂しさも募っていた。

「断られたらどうしよう…。急な事だから不審がられないかな…。」と葛藤する事数時間。

「断られても、なんも失うものない!」と気持ちを奮い立たせ、「お茶でもしませんか?」とドキドキしながらDMを送った。送った後も返信が来るまでドキドキしていたと思う。

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結果、お誘いした方とお友達になれた。

初めてのお茶はあっという間の3時間だった。話を聞くとその友達もどうやって人と出会えばいいのかという悩みを持っていた。話を共有したことで、私だけが悩んでいるわけではないんだという事実が分かり、不安が減ったし、更にお互い渡航前は東京に住んでいたという事で帰国してからも繋がりが続けられそうなことが嬉しかった。

駐在員はいつかは帰国する。期間限定の付き合いになりがちだとも聞く。でも今回勇気を出したお陰で、長くお付き合い出来そうなお友達を作ることが出来た。こんな事は社交的な人ならなんてことのない事なんだろうけど、私にとっては本当に大きな一歩だった。

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