ママ友マッチングアプリを使ってみたら
私は生まれてから約30年間ずーっと地元で過ごしてきました。地元が大好きだったので生涯ここで暮らしていくのかなと思ってたところ、突然の東京への転勤・結婚で現在は地元から離れて暮らしてます。
そんなわけで今暮らしている地域には友達がほぼいません。幸いなことにスペインで出逢い、帰国している友人が数名お隣の都に住んでます。
さて、タイトルの件。
それは昨年の晩秋でした。
毎日孤独の中で育児をしていて、寂しさがコップの淵ギリギリまで押し寄せてきていました。
『近所で気軽に会って話せる相手がいたらどんなに心強いのか…』と思っていたところ、雑音を流すためにつけていたテレビの情報番組で紹介されていたのがママ友マッチングアプリ。
今はそんなものがあるのか!とすぐさまApp Storeを開いてダウンロード。
基本的には人見知りな私ですが、スペイン生活でSNSを通じて大事な友人が出来たという実体験も後押しになり、いざ登録。
登録はとても簡単。
ユーザー名、子供の誕生日、好きな事をカテゴリーの中から選んで、自分の状況、そして簡単な自己紹介を入力するだけ。
さて、準備は整いました。
マッチングアプリなので申請をしたら相手に承認されないとメッセージのやり取りは出来ません。また逆も然り。
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登録したところで娘が起きたので一旦アプリを閉じると、鳴るわ鳴るわ通知の音。なんと30分以内に友達リクエストが6人ほど来ました!
「おお!これはすごいな!」と思って、とりあえずすべての方を承認。
しかし、その後メッセージが来たのは3人のみ。その内2人は「よろしくお願いします」と送った後返信なし。残った1人の方とは何往復かメッセージのやり取りができて、この方は話が合いそうだなと思ってたところに「時間ある時にカフェでも行きたいですね」とのメッセージ。「ぜひ!行きましょう」と返信したらもうその後は音沙汰無しです。
そんな悲しい出来事の数日後、また友達リクエストの申請が。
この方とは実際に2回程会う事が出来ました。とても穏やかな男の子のママさんでしたが、4月から復職されたのでなかなか次が続きません。
さてお次は30代前半の女の子のママさん。お互い返信がゆっくりめですがやり取りは2カ月続いてます。1回会う約束をしたのですが、お子さんの体調不良でキャンセル。なかなか体調が回復されないようで、リスケはまだ。
そして最後は40代前半のママさん。
「ママ友って全然出来ないですし、話し相手が欲しいですよね」とのメッセージが来たので、今回は私から「時間が合う時に会いませんか?」と誘ってみました。日程調整が完了したのがGW開始すぐ。休暇中は返信し難くなるかなと思い「日程が迫ってきたらまた連絡しますね」と送り、一旦やりとりを終了。そして会う前日になったので「明日大丈夫ですか?」と送ったら、なんと返信なし。子育てしているとバタバタしていて見逃しちゃうこともあるかもしれないと思い、当日に再度メッセージするも音沙汰無し。
もう本当にびっくりです。
まさか、すっぽかしをくらうとは。
たとえ直前で面倒になったとしてもせめて「子供が体調不良で」とか言えないのか―!人の親だろう!とその日はPMSも重なってイライラしまくりでした。
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この数カ月のアプリ使用でわかったことは「ママ」という括りだけではなかなか友達作りは難しいということ。Instagramで出逢った友人たちははなんとなく投稿の雰囲気で「合いそう」っていうのが感じられました。でも、このアプリでは友達申請する時に相手の趣味は分かるけど、結局話の中心は子供で。なかなか話が膨らまないんです。前記で記したママさん以外にも何人かやり取りをしたママさんがいました。相手から返信が来なくなったこともありますし、私から返信しなくなったこともあります。最初は積極的に使おう!と思ってましたが、今は無駄にメンタルを削られるアプリと化してきました。
そして私やっと本心に気づきました。
『私はママ友が欲しかったわけではない』
子供のこと以外で他愛もないことを話せる夫以外の相手が欲しかったんです。