自己紹介、そして韓国ドラマがいかに私を救ったか、について。

ロサンゼルスでウォナビー・プロデューサーをやっている。
何故ウォナビーなのかと言うと、まだ一本も自分の手掛けた作品が世に出ていないので、自分のことをプロデューサーと呼ぶのには抵抗があるからで、更にプロデュースで一円も稼いでないので、ウォナビーでしかない。(なんちゃってみたいな意味でちょっとカッコ悪い響き含む)。プロデュース活動はアメ人のプロデューシングパートナー、(とりあえずボブとジョン(仮名)としておく)と一緒にやっている。二人はウォナビーじゃなくて本物のプロデューサーだけど。。そして、子供が二人と働かない夫がいる。コロナ渦もあいまって、あまりにも友達がいないので、自分の事を友達ではない全然違う人に聞いて貰えば良いのではと、韓国ドラマの感想や仕事のことなど身の回りの事を書いていくことにした。子供が生まれる前はハリウッドゴシップを書くライターの仕事をしていたこともあって、書くのは好きだし、だれも読んでくれなくても心の均衡を保てるかもしれないと思ったのもある。

コロナ前から、鬱々とした気持ちがいつまでも晴れることがない日が続いていた。それは多分、子育てと度重なる解雇から、いやもしかしたらその前の激務とストレスからのバーンアウトによるものか、早めの更年期鬱か、はたまたそれの全てか。。仕事を失ってから、毎日面白くない日々が続いていた。毎日遅くまで頑張って仕事してたのに、突然解雇されて、今までのキャリアだったり自信も揺らいでしまって、その後就職を試みるも、なかなか良い仕事につけず、お断りのメールばかりが届く日々も結構しんどかった。仕方がないから自分のプロジェクトをプロデュースして仕事を作るしかないなっと思って実行しているけど、すぐには収入にも結びつかないので、それも辛かった。それでも、二人の子供の母である自分はなんだかんだとやることがあって、意外と忙しかった。毎日子供を迎えに行ってママ友といろんな話をして帰っているうちはよかった。コロナが始まって家に籠り始めてから少しずつ少しずつ何かが自分を侵食していくのを感じたが、とにかくやり過ごした。しんどくなってきた。いろんなことができなくなっていった。家事や身の回りをきれいにすることや、何もかも全てやりたくなくなっていって。手を伸ばすのも辛くなっていった。

そんな時「愛の不時着」を見たのだ。最初はそれほどでもなかったけど気づけばはまっていて、何回も繰り返し見て、リ・ジョンヒョクさんのことばかり考えてしまうようになった。これはまさしく恋だった。仕方がないので、主役を演じたヒョンビンさんの出ている他の作品をみた、いくつかのドラマといくつかの映画とここで見れるものはすべて。毎日寝不足になったけど、充実した日々が続いた。少しずつ少しずつ、身嗜みを整え、部屋を掃除して、と言った日常生活を送るのが辛くなくなっていった。夫にも優しく接することができるようになったかも。いつかヒョンビンさんに会いたいと、ちょうどよくウォナビー・プロデューサーだし、それを目指してダイエットもしよう。夫や子供にも大好きって言おう、って前向きな気持ちになってきた。

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