雑感|【ポケモンSV 前編・碧の仮面】だだっ広い所にプラザとか名付けたがるのはナゼ。
鬼はキミの傍にいる
(ネタバレあり)
もはや親子三代まで浸透していると言っていいキャラクターゲームの王道、ポケットモンスター。縮めてポケモン。
親世代には懐かしく、子ども世代には新しい、百数匹のポケモンが追加された最新作スカーレット・バイオレットのDLCが先週あたりにでましたよ。ここでは前編の最後まで書ききっちゃうのでクリアがまだの方はご注意ください。
おぽのも前情報無しで今回の舞台となるキタカミの里へ降り立ちました。ここでは誰がでてくるかな〜と始まる前から期待大。
片っ端からゲットするために大量のモンスターボールを買い込み、「みねうち」と「キノコのほうし」でポケモンゲットの補助をしてくれるキノガッサを先頭にする万全の体制でスタート。
長時間の移動で体調不良になった子を尻目に、イベント中にもチラチラと映り込んだポケモンたちを端から端まで捕獲アンド捕獲。
わぁ、イトマルだー。
わぁ、クルミルだー。
この仕打ち。何なのこの田舎。
後編の感想はこちら。
1|鬼が出るか蛇が出るか
今回は他校との合同林間学校のテイらしいため、 チャンピオンご優待などはどこにもなく、この地にもいたバトルヤンキーに目をつけられ、ヘアサロンがないことに軽く絶望しながら課題とやらに臨みます。
その課題によるとこの地には鬼伝説が残っており、なんでも三匹のポケモン、“ともっこ様”によって鬼が退治されたとか。いずれにせよポケモンなら別け隔てなく全て捕獲しなくてはな。(強欲コレクターの精神。)
鬼と三匹のお供といえば岡山、って感じだけど、この地域は青森、って感じですね。りんご畑はあるし恐山みたいなエリアもあるし。ついでにカルデラ湖になんか沈んでるし。
そんな村以外全部自然の極端なキタカミの里を駆け巡り、パルデアにはいなかったヤツラを捕まえて回ります。
2|草の根をかき分けて
完全新規のポケモンはヤバチャのような「チャデス」。そいつが進化した「ヤバソチャ」。いそうでいなかった抹茶のポケモンです。注目すべきはその器!特にヤバソチャ…じっくりご覧ください。こいつは絵付けといい織部好みですよ。
もう一匹が、りんご畑×お祭りの舞台にふさわしい姿の「カミッチュ」。カジッチュの新しい進化先で、りんご飴がモチーフです。単純ながらも可愛らしい。問題点は野生では現れないので、野原をうごめいている姿が見られないこと。まあ、辺りがアメまみれでベッタベタになるか。
行く先々に新しいポケモンがいるので、目的・課題そっちのけで延々とボールを投げ続けてました。図鑑が埋まる毎に表示される百科事典アプリのような見た目と、各ポケモンのベストショットを収めた表紙が収集欲を刺激します。
3|草葉の陰からこんにちは
物語中盤、色々話がこじれた結果歪んでしまったスグリくんの誕生とともに、伝説の“ともっこ様”が復活します。
キタカミの里の鬼退治した三匹のポケモン伝説は誤解によって生まれた物語で、本当の話は人と暮らしたい鬼の子「オーガポン」を襲ってオーガポンの持つ宝物を奪ったのが“ともっこ様”たち…。それに怒って里で暴れたオーガポンを、三匹の“ともっこ様”が追い払ったのですが、その場面だけを見ていた人々によって現在の伝説の形ができたそうな…。
まあその話、おぽのには関係ないですがね。最終的にボックスでまとめて管理されますし。
ポケモン間の仲の良い悪い、いじめたいじめられたは関係ありません。ピクニックで同じ釜の飯よろしく同じ皿のサンドウィッチを食べさせてやりますよ。
なので早くゲットチャンスをプリーズ。
お供えのお餅を食べて、本編のヌシのように巨大化した三匹、「イイネイヌ」「マシマシラ」「キチキギス」を懲らしめて回ります。残念ながらここでは捕まえることが出来ません…。
ただここでは捕まえられないことよりも、食べたらひでんスパイスと同等の力を発揮するお餅がめちゃくちゃ怖い。その餅を量産できるキタカミの里って一体何なの…。
4|渡る世間は鬼だらけ
最終盤でオーガポンを巡って賭博バトルが勃発。勝った方にオーガポンを捕まえる権利が与えられます。
これはゲームなので主人公が勝つ前提のイベントですが、仮にここでスグリくんが勝っていた場合、オーガポンは素直に捕まってくれるのでしょうか…。
そんなこんなでちょっと苦い思いをしながらオーガポンを手中に収めるわけですが、その報復ともいいたいのか最後の最後でお姉ちゃんから嫌がらせを受けます。オーガポンを手持ちに入れて勝負しようぜ!と。
バトルヤンキーだなとは思ってましたが、「伝説のポケモンはそのままにする」か、「レベルを100にしてから連れ回す」かの二択のおぽのから選択肢を奪ってくるとは。
…許せん。
キタカミ産のモチをたらふく食べさせて、ふしぎなアメもベロベロに舐めさせて、ミントを嗅がせて、王冠まで被らせて、完璧なコンデションに仕上げたうえで単騎突撃してやりました。
我が怒りを味わうがいいわ。
5|毒を以て毒を制す
これで前編は終了、林間学校も終わった……ようですが帰りは現地解散のようです。飛行機とバスで乗り継ぐ距離を、タクシーで移動とか運んでくれるポケモンたちに申し訳ないな…。確かにこれしか帰り方ないんですけどね。
ちなみに今見てもまだスイリョクタウンに一緒に来た生徒たちがいます。引率の先生はいないのに。
しかし確かにおぽのもやり残したことはあります。そう、犬猿雉の“ともっこ様”!この三匹は伝説のポケモンとしては珍しくどくタイプを持っています。まずいですね…。
これの何がまずいかといいますと、おぽのの捕獲係がキノガッサであることにあります。
そりゃもう“ばつぐん”を取られてしまうわけですよ。マシマシラなんか“どく”で“エスパー”だから何やってもダメです。そういえば新ポケモンのチャデスもキノコのほうしが効かなかったり、ゴーストだからみねうちが当たらなかったりします。
キノガッサ封じとは卑怯なり…。
怒りのデカヌチャンラッシュで捕まえました。
何なの、この地方。
一つだけ言えるとしたら、このDLCを作った人たちの中にも鬼が潜んでいます。
6|月に叢雲、花に風
すべてを終えたあと、ずーっと田舎に滞在して時間を無駄にしかけているフォトグラファー・サザレさんに声をかけます。
話しかけたらリーフィアを投げつけられましたが、よくよく聞けばこの地方で目撃のあった謎のガチグマが北の森に潜んでいるので見つけ出して写真を撮りたいとのこと。危険度が高いため強いトレーナーの助手が必要だったんだとか。
おい、そんな危なそうなところにチャンピオンとはいえ子どもを連れて行くなよ。そのガチグマ、絶対事件として資料館が残るタイプのやつじゃん。
サザレさんと待ち合わせた北東の森に足を踏み入れると、辺りのBGMが切り替わります。
この演出好き…。
調査も兼ねてあとにも先にもこれっきりなんじゃないかってぐらい、影に潜むポケモンたちに対してスマホロトムのシャッターを切ります。
そして霧立ち込める森のざわめきの中から現れたるは…
ガチグマの変異種なんでしょうか、おでこの赤い月とアシンメトリーな強面。ブスッとした不満げな表情もグッド。
非常に良いところは、倒せば確定で捕まえられること。普段一点物の珍しいボールなどは一切使えないのですが、図鑑のご褒美でせっかくもらえたのでムーンボールでゲット。
新たな仲間や思い出とともにキタカミの里を後にしたのでした。
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