記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

〈雑感〉【ポケモンSV 後編・藍の円盤】怪しそうで怪しくないちょっと危ない先生

チャンピオンは藍より出でて藍より青し


(ネタバレあり)
ポケットモンスター、縮めてポケモン。最新作スカーレット・バイオレットのDLC『ゼロの秘宝』の後編が先週配信されましたよ。

後編も最後まで感想を書ききっちゃいます。

新たな舞台はなんと海上プラントの学校、「ブルーベリー学園」。主人公は交換留学生として指名され、パルデア地方からはるばる、遠く離れたイッシュ地方へと旅立ちました。

バトルが盛んらしいがこちとら世界を救ったパルデアチャンピオンぞ。陸を離れた海の奴らには丘の恐ろしさを叩き込んでやるわ。

なんか…
………
いや、猫背の人多いな!?

ブルーベリー学生たちの健康が気になりつつもいざ後編スタート。

パーティメンバーを変えるか悩みましたが、主目的は新ポケモンの捕獲なので、前編と同じくキノガッサを先頭にしていざ出陣です。

前編の感想はこちら。


インディゴブルーのユートピア

海上学園「ブルーベリー学園」はエントランス以外の殆どの施設が海中に沈むとんでもない空間でした。教室などの学校部分はもちろん、生活スペース、ポケモンのいるエリアまでもが海の底です。

ポケモンのいる場所「テラリウムドーム」は、超巨大なサファリパークで、中央に輝く太陽を模した謎光源の下、東西南北4つのエリアに区切られてます。

しかもそれぞれがサバンナ、海岸、岩山、氷河と境界を越えると地形も気候もガラッと変わり、その環境に適したポケモンたちが生活しています。

技術も理屈も一切わかりませんが、校長のシアノさん曰くお金がかかったとのこと。でしょうよ。

こんなの軽く遭難する人出るでしょ。

ちょっと残念だったのは、せっかくの海中なのに、全面スクリーン張りで空の映像を映しているらしいこと。海の下っつったらあーた、アトランティスとかムー大陸とか…まあポケモンファーストなら仕方ないか。

ということで学校案内を買って出てくれた(押し付けられた?)、全身ピンクのタロをそっちのけで捕獲開始です。

ドードー!
シママ!!
アローラサンド!!!

これまでいなかったポケモンたちが勢揃いです。中でも野生のシママは初登場のBW以降一切野生では登場しなかったそう。あんなかわいいのに。

(でも施設的に、ここのポケモンたちを野生というべきかは微妙だな…)


隣の芝生は"青"かった

ブルーベリー学園には独自の通貨「BP」が流通しており買い物はすべてこのポイントを利用します。貯め方は端末に送られてくるミニ課題をこなすことで少額ですが得ることができます。

BPの稼ぎ方は基本的にこの課題クリアのみ。この学園で活動しない者はご飯にすらありつけないのか…。

たまーにこういう雑な料理も食べたくなるよね。

そんな実力至上主義の学園だからか、他の地方と同じくポケモンリーグと四天王とチャンピオンが存在します。強い順に序列を数えるらしくチャンピオンと四天王は、一位〜五位の人間がそのポストにつくそうです。

主人公がここについたときは新チャンピオンが着任したばかりで色々とごたついている様子だそう。しかも、新チャンピオンの方針に納得いかない人が多いのか、学園内はかなり微妙な空気です。

「モンスターボール100個ください」

ここまでつれてきたシアノ校長はポケモン図鑑完成度チェックマシーンになるし、四天王・頭フワ男ことカキツバタからは本来ならイレギュラーな留学生のポケモンリーグ挑戦を薦められるし、とっとと捕まえたいポケモンを捕まえて出ていってやろうかとか考えていました。

だがしかし。前編で共にオリエンテーションをしたゼイユとスグリの姉弟との再会が、とんでもないことを巻き起こします。

その着こなしはどうなの?

前編で不穏オーラを放っていたスグリが学園デビューを果たしていました。


亀の年を鶴が羨む

主人公との圧倒的な実力差を見せつけられ、憧れていた孤独な強さの象徴、オーガポンまで掻っ攫われたような形になった結果、わかり易いほどすさんでいました。

おぽののリーグ参加を薦めたカキツバタは、もともとこのブルーベリーリーグのチャンピオンでしたが、ちょっと前にスグリに敗れその席を明け渡すことになったそうです。

よりストイックにポケモンバトルの頂点を目指すようになった現チャンピオンスグリの一存により、学園全体のピリついた空気と先鋭化した実力崇拝が生まれたのでした。

スグリに負けたカキツバタは、反撃のためより強いトレーナーを探し求め、この度はるばるやってきたパルデアチャンピオンに目をつけたというのが事のあらまし…。

…いや、おぽのは一切関係ないよね!?

ことあるごとに物で釣ろうとするの、よくないと思うな!

まあそう言っては話は進みませんし、おぽのは時代劇よろしく、異邦のヒーローです。暴れる力は、より強い力で御してやる必要があります。

(本当にそれが正解なのか?)

必要なのは「敗北」じゃなく「対等な友人」だよねぇ。

疑念を振り払いつつ、間違った方向に進んでしまった友人を止めるため「ブルーベリーグ」に参加することになりました。

四天王を片っ端から潰すと現チャンピオンへの挑戦権が得られるシンプルなルールです。

…早いとこ「ゼロの秘宝」を拝みたいものよ。

正直トントンのレベルだと苦戦すること請け合いのダブルバトル。本編のジムチャレンジのようにバトルの前にミニゲーム付きですが、サンドイッチ作らされたり本編に負けず劣らずクセ強課題だらけ。

飛行の操作が最難関。

アギャギャッス!?

どうしてもスティック下が上昇、スティック上が下降と考えてしまうせいで四苦八苦しました。

そしてスグリ戦です。

初手マルスケ(体力満タンだとダメージを半分にする能力)カイリューとニョロトノってなに。ガオガエンだのオーロンゲだのストーリーのパーティのままだと泣きをみてしまうぐらい本気で負かしに来ている手持ちです。

そして切り札、現れましたるは「カミツオロチ」

すげえデザインだ。

キタカミの里で追加されたカジッチュの進化系、カミッチュがさらに進化した姿です。なになに、可愛すぎない?

一個のどデカリンゴに五匹の竜「オロチュ」が住んでいる多頭系のポケモン。

名前がまたいい。オロチになったカミッチュってだけではなく、リンゴの蜜に過密までかかっているのでは。

カジッチュ系統はタルップルがお気に入りなんですが、どの方向の進化も良いですな。

エース対決は当然うちのウェーニバルが勝利。ここまで学園全体を力でねじ伏せてきたスグリ。彼を力でねじ伏せました。

あ、後味悪ぅ…

チャンピオンネモ戦と何もかもが対照的でしたね。どっちももともとポケモンが好きで、バトルに傾倒してチャンピオンになって、という歩みなのに、片や称えられて、片や呆れられるという結果。

スグリにかけてあげたかった言葉はこれよ。

スグリはバトルで降すべきじゃなかったのでは…。


光る木に会える亀

あまり喜べないチャンピオン襲名から物語がようやくゼロの秘宝へと向かい始めます。

怪しげなオーラを放つ、ブライア先生の主導のもとかつての仲間たちと冒険をしたエリアゼロの深奥のさらに奥を目指すことになりました。

柵から落ちないように後ろから見守る経験者の図。

ブライア先生の引率の下、ゼイユとスグリと共に人外魔境の大穴を進みます。

あっ、一緒に歩いてはくれないのね…。

ゼロラボの下にはさらに煌めく空間がありました。

ここに来て初登場のテラスタイプ、「ステラ」が登場します。すべてのタイプを持つと言われるそのテラスタルは、元々のポケモンが持つ弱点はそのまま、すべての攻撃が一回ずつ強化されるという代物……。

まさかのオンバーン。

なんだかすごそうですが思ったより控えめで安心です。

テラスタルの輝く深淵で眠ったいたのが、今作の伝説のポケモン「テラパゴス」。ゲット前からなつき度マックスみたいな反応をしてきたテラパゴスに対し、慌てたスグリがマスターボールを投げつけて捕獲します。

ついに訪れる最終決戦。

そしてすぐさま構えるスグリ。そっちがその気なら、とおぽのもオーガポン一匹で迎え撃ちます。

DLCの伝説のポケモン同士で一騎打ちよ!

見事テラパゴスを倒しましたが、ブライア先生のひらめきによりテラパゴスが真の力を解放しました。

ラストバトルはゼイユ、スグリの姉弟とともにテラレイドバトル!(自分で回復できるウッドホーンを持たせていてよかった…。)

この時を待っていた。

こうして激闘の末、またゼロから新たな物語が始まるのでした。

~fin~

オールフォアワン・ワンフォアオール

というわけでブルーベリー図鑑236匹揃えましたよ!!サザレさん!!

意外と出てこないやつも多いんですよ。

最序盤で再会を果たしたフォトグラファーのサザレさん。彼女もまた伝説を追う一人の写真家として学園を訪れていました。

今回手渡されたのは、2枚の写真…エリアゼロの何処かにこの2体のポケモンがいるとのこと。

謎のパラドックスポケモン、テツノカシラとテツノイワオ探し求めます。赫月のときのようにサザレさんは来てくれないご様子…。

い…いねぇ…

わからねぇ…

どこを切っても同じような景色に見えてしまうエリアゼロ上部。それっぽいところを渡り歩きましたが一向に見つかりません。しかし、ネットを使うとうっかりネタバレを踏むかもしれない。

なぜならこの時点で埋まってない図鑑が4項目分、探しているのはコバルオンとテラキオンの姿形を模したパラドックスポケモン。

そしてすでに、ビリジオンのような未来の「テツノイサハ」がいて、その対となるスイクンのような古代の「ウネルミナモ」がいるのです。

これらの符号が導き出すのはすなわち、バージョン違いで古代のエンテイとライコウがいるということ!

絶対見ないぞと心に誓い、数時間ウロウロしてようやくたどり着きました。わからんよ!!

合体ロボの胴体部分。
多分足になる。

とにかく捕獲へと移ります…長期戦を覚悟しましたがが意外とすんなりいけました。ありがとう、気持ちが通じたんだね。

いろいろありましたが、ホクホク顔でサザレさんに報告。今回はヒスイの何がもらえるのかな〜。ヒスイニューラとかがいいな〜。

…あ、え、虫捕り大会のボール…ですか?…その……ありがとうございます。

…………
……

ボールはさておき、ちょっと言わせてほしいのは…テツノカシラ、テツノイワオ戦が通常のエリアゼロの戦闘曲だったことがちょっとしょんぼりです。

好きな曲ではあるんですが、赫月ガチグマのときに原曲を使ってくれていたから…てっきり今回も、と期待していたので肩透かし…。


MVP(モストヴァリアブルプロフェッサー)はブライア先生です。

純粋にテラスタルに興奮してただけ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?