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オリンピックの聖地、ローザンヌ(1) オリンピックミュージアム (Lausanne, 2018.5)

半年ぶりの海外出張である。自由時間が2時間程度しかなかったロンドン・シンガポール出張とは異なり、今回の出張は様々な条件が重なってそこそこ時間的余裕がある。素晴らしい。

そして、場所はローザンヌだ。オリンピックの聖地であり、郊外にSANNAの代表的な作品として有名なスイス連邦工科大学(EPFL) Rolex Learning Centerがある。
朝7時からやっているのでセンター内で仕事ができないものか?どうにかしてEPFLに行きたい・・。その思いから出張1ヶ月前からシミュレーションを繰り返していた。

旅行時期:2018.5
同行者:無し
テーマ:ローザンヌの街歩きとSANNA設計のロレックス・ラーニングセンターへ
■Day1(Tue.) HND→GVA(ジュネーブ) Lausanne泊(本記事)
■Day2(Wed.) 仕事 Lausanne泊(本記事)
Day3(Thu.) 仕事 Lausanne泊
Day4(Fri.) GVA→
Day5(Sat.) HND着
この旅の動画はこちらからご覧ください。

ローザンヌ到着、ウシー地区へ

初日。フランクフルト空港からジュネーブ空港へのフライトは、ルフトハンザ航空の無償アップグレードにより前方席へ。軽食も後方席より豪華。シートや席間隔は同じであるものの、ビジネスクラス相当の席のようだ。

午前ジュネーブに到着し、鉄道でローザンヌへ。雨模様なのが残念だが、風光明媚な土地なので本来であれば車窓からの景色はさぞかし美しかったことだろう。

ローザンヌ駅に到着。

五輪のマークが光る。

そこからメトロ(2008年に開通した、スイスで初めての地下鉄。名前は"M2")に乗り換えて、終点のウシー(Ouchy-Olympique)駅へ。

M2の高低差は338mほどあるそうで、最も急な勾配は12%、Lausanne-Gare構内は11.5%だ。

11.5%の勾配があると、こうなる。

いざ乗り込んでみると、箱根登山鉄道かそれ以上に急な傾斜だ。ジェットコースターに乗っているかのような気分。胃がヒュッとする。無人自動運転で2両編成。運行本数は中央線並。

アナウンスも特徴的。男性の妙に遠くまで届く声。どうやらカテドラルの見張り番の声だそうで、納得した。それぞれの駅にちなんだ効果音が付いている。教会の鐘の音(ローザンヌ大聖堂最寄りの、ベシエ=Bessieres駅)など。ウシー駅は、かなりの音量でカモメの声が聞こえた。終点っぽさがあっていいけど、正直アナウンスは聞きにくい。でも面白いので、良いトライだなと思った。

M2の建設についてはこの動画に詳しい。

ウシー駅はオリンピック一色。

天井には各国のサッカーユニフォームをまとったレゴのような人形が飾られており、大変可愛らしい。

東京オリンピックまでのカウントダウンがなされていた。

ホテル デュ ポート

今にも雨が降りそうな曇り空を残念に思いながら、ピンク色の壁を持つかわいいホテルにチェックイン。

ここは、レマン湖のなかのウシー地区。レマン湖というのは対岸のフランス側の呼び名で、スイスとしてはジュネーブ湖というらしい。ただし、世界的にはレマン湖という呼び名が定着している。

エルミタージュ美術館

仕事を済ませ、明日からの会場の確認をしてからタクシーでエルミタージュ美術館へ。


パステル絵のコレクション展。渋い。お客さんも渋い。良い美術館だ。

シスレーって風景画家のイメージだけど、こんなファンシーな絵も描くんだなぁ。あひるシリーズ、3枚くらいあった。

美術館は山の中にあった。帰りは徒歩で街の中心へ。

ローザンヌ街歩き

美術館最寄り駅名はRiponne-M. Béjart。翌日乗ったM2で駅到着時に聞いたアナウンスの「リポンヌッ・モリスベジャ〜」という言い方と妙に陽気な手拍子のBGMが今でも忘れられない。

もう一度聞きたいと思っていたら、有志がアップしていたものがあった。


Riponne-M. Béjart駅前のリュミーヌ広場。

いかついおじさまと子猫という取り合わせの写真が飾られている。

夕方、雨足が強まってきた。ローザンヌの街の中心部。

天気は悪いものの、ザ・ローザンヌという景色。

ローザンヌ大聖堂が見える。

ローザンヌ大聖堂

mudac(現代アート美術館)

道すがら、現代アートの美術館に立ち寄る。企画展は戦争に関するものでヒリヒリとした。最上階にあったガラスの作品は興味深かった。滞在時間15分。

トイレのマークが可愛い。レゴの許可取っているんだろうか。

Pinte Besson

夕ご飯にチーズフォンデュをいただく。現地の名物を食べたい!と思うのは観光客や出張者のサガなのか、隣のテーブルのビジネスマンも日本人だった。

・・それにしても、なんという出張なんだ。チーズフォンデュを食しながら私は感動していた。こんな時間的余裕のある出張、これまでは全く考えられなかったことだ。

雨がさらに強くなってきたので、あわててホテルに戻った。

翌日からは終日仕事だったので、最終日までの間のことは正直話すことはない。ただし、2日目に立ち寄ったオリンピックミュージアムの写真は掲載しておきたい。
本当は近くのエリゼー写真美術館にも行きたかった。

オリンピックミュージアム

平昌オリンピックを控え、スホランだけ隔離されているのがジワジワ来た。まだ歴史になるのは早いが、とりあえずそこに置かれているスホラン。スホラン可愛いよスホラン。

Sauvabelin Tower(展望台)

3日目朝6時。分厚い雲が少しだけ薄くなってきたので、メトロで展望台を目指すことに。


Sallaz駅から展望台まで15分ほど歩く。山道のため、ちょっとしたトレッキングだ。


Sauvabelin Towerに到着。時刻は7時をまわったくらい。

眺めはなかなか。観光客は私しかいない。階段のメンテナンスをしている整備会社のおじさんたちの操る電動のこぎりの音が響く。


あのあたりがエビアンらしい。そういえば、物価の高いスイスにおいてエビアン水だけは日本よりも安かった。

7時30には現地を出て、8:00過ぎにホテルに戻り、夜まで仕事。

この日の一曲。