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海箱で感じたことを殴り書き(3回目)

※この文章は日記アプリに書いたものをコピペしたものです。誰かに読ませる前提で書いたものではないので読み辛い箇所があるかと思いますがご容赦ください。
けど、これが1番私の気持ちを表現できてるような気がします。
3回目となっていますが1回目と2回目はあげてません。TwitterのALTかなんかに投稿するかもしれません。


あー最後でした。最後の観劇でした。一瞬で終わったんだが、こんなことある?無いって。話知ってて観てるのに、「このキャラたちこんなやり取りを裏でしてたのかー」っていう気づきを得られて最高に最高。3回目で初めて見れた表情もあるんだよ。そんなことある?無いって。その表情を観たとき、一瞬で「あぁ今日が最高の回かもしれない」と思うくらい良い表情してるんだよ。それも、あの表情が見れる席は本当に一部だけ。複数回観た人間の特権だわ。ナイス俺!

流石に台本とコースター買いました。台本は初回を観た時から買うことを決めてたから、やっとという感じですね。コースターはじゃんけんで勝ち取れなかったので、観念して買いました。飾ります。今から、台本を読むのが凄く楽しみ。基本的にセリフは聞けたと思うんだけど、カクテル言葉だったり、気になったセリフとかを確認できるのは大変助かる。

好きなシーンがある。雷蔵が「覚悟の話」をカップルにしてるシーン。あのシーンを雷蔵の背中しか見えない席で見てたんだけど、とても切なく見えるんだよね。あれはカップルに対して語ってるだけじゃなくて、雷蔵自身とも向き合っててる感じがするんだよ。あのシーンから美麗の言葉、風花とのやり取りを経て覚悟が決まっていく過程が凄く良い。本作で一番好きなペア(グループ)は、雷蔵・風花・美麗の昼ドラ組だから。それが見た過ぎて2回目の席を決めました。超良かったです。

風花と美麗の2人とても良いよね。この2人は本当に強くてカッコいい人たちなんだよ。
風花は女として否、妻として否、夫である雷蔵の隣を歩き支える人間としての覚悟を決めてるんだ。実家と縁を切り愛する相手との道を選ぶ、それを選択できる人間の強さは1人の人間として尊敬に値する。「いやや」から始まるシーンの表情をそして目ををよく見てほしい。めっちゃ良いから。

美麗は「私を選んでよ」っていう叫びに似たセリフを聞いてから印象が変わった。本当に雷蔵を愛してるんだなって分かってから超好きになった。愛人としてではなく、雷蔵を愛する1人の人として見ると、あのタキシードのくだりは、心に来る。「美麗よ幸せになってくれ」って真剣に思ったわ。あと、酔っ払った人が言う「酔っ払ってないっ!」が渾身すぎて良かったです。

さて、ついに麦の話をしますか。麦の "一番" がキフネであることが凄く残酷に感じた。類にはタイタニックとキフネからのお願いがあって、船長には船があって、レムラム姉妹には互いがいる。けど、キフネという一番の存在を失った麦は、どんなに辛い思いをしてきたのだろうか。しかし、麦はこの先も大丈夫だと思う。最後にキフネと交わした笑顔はとても優しげだった。そんな彼女なら未来を生き続けられるだろう。

海箱はキフネが言葉で、熱意で、深呼吸で乗船客を救っていく(言い方があってるかわからん)。けど、そんなキフネに心を動かされるのは登場人物だけじゃなく、観客である私たちもなんだ。
「互いを尊重すること」、「相手には言葉を尽くして伝えること」、「そして頑張って生きること」、色々な大事な考えが言葉を通して、登場人物を超えて私たちに伝わってきた。私たちは自然とキフネの干渉に巻き込まれてたってわけだ。そして、レムラム姉妹が言っていたように巻き込まれた私たちの中にもキフネが生き始めたんだ。

観劇って劇場で観ている時間が全てではないんだよね。頑張って予定を空ける時も、SNSに流れてくる舞台情報を追っている時も、どのグッズを買うか真剣に悩んでる時も、観劇後に舞台に想い馳せてる時も、色んな時間があって最高の作品になるんだ。そういった面で考えてこの海箱は最高の作品だった。

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