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エスカレーターでは市松模様に立てばまるっと解決(多分)

数年前から再び日々電車に乗るようになって、地味に気になっていることがあります。それはエスカレーターの乗り方(乗られ方?)です。
エスカレーターの片側が空いていて、急ぐ人はそこを歩いて登っていく(下りて行く)。この習慣に抵抗を感じるようになりました。

きっかけは、妊婦だった頃の経験からです。空いている隣を人が通って行くとお腹が揺れてふらつき、怖かったのをよく覚えています。出産してからは外出の多くは車になり、ショッピングモールなんかだと片側が空いていてもそこを通る「急いでる人」は殆どいません。ですが、首都圏の電車、地下鉄になるとこれがぐっと多くなるようです。すぐ隣にちゃんと階段があるにも関わらず、エスカレーターを歩く人が多い。エスカレーターを歩くと何秒節約できるのか、間に合わないと契約を取り逃がしたりするのだろうか、そんな大切な契約ならもっと時間に余裕をもって動くべきではないか……と心の中でぼやいてしまいます。

この考えを家族に話したところ、
子「悪いけど、お母さんと一緒の時は他人のふりをするよ」
夫「駅にはどんな人間がいるかわからない。殴られでもしたらいけないから、周りと合わせておいたほうがいい」
と家庭内でも私は少数派。えぇ……。しかし、理想は「片側空け」しないほうのようでうれしいです。こちらの記事がありました。

結局、価値観の転換が習慣を変えるという、これまで幾度も起こってきた出来事のひとつとして受け入れることが片側空けを終わらせる唯一の道である。

https://president.jp/articles/-/70980?page=6  (6ページ目より)

ほらね、鉄道ジャーナリストさんもこう仰ってるわけですよ!ただ……『プレジデント』のこの記事、すごく心強いし、この記事を掲載してくれて編集さんライターさんありがとうッ、って思ってるけど、私は知っている。現実はそんなに甘くないことを。専門家に「価値観の転換が唯一の道」って書かれるくらいのことなんですよね。

私がエスカレーターの歩行を疎ましく思っているもうひとつの理由が、エスカレーターに乗るための【一列】に並ぶためにホームの端までぐるっと回って余計に歩いて行かなくてはならないことです。本当に1列しか乗れないエスカレーターならともかく、2列あるじゃん……。さらに一列になるために牛歩になっている。牛歩自体は悪いことじゃないけど、そのために列は長くなり、輸送効率は落ちていきます。そりゃあ、全段二列に乗ったら窮屈だろうけど、それなら市松模様みたいに1段ずつ互い違いに開けて乗ればよくない?

市松模様。これは縦に並んでる場合20列あります

この並び方なら多少のソーシャルディスタンスも確保できるし、エスカレーターでスカートの中を盗撮されにくくなるだろうし、そういう点からもいいと思うんだけどな~。始めから1列分だけのエスカレーターにすればいいじゃん!という話もあるでしょうが、体格のいい人もいますからね。体の大きい人や、お相撲さんなんかは真ん中に立てばいいと思います。
それに、首都圏と関西を行き来する人がエスカレーターで戸惑ったりすることもなくなります。これ地味によくないですか?いいと思うんだけどなぁ~。

そんなわけで、「列に並ぶ」って日本の道徳的な習慣のひとつだけど、ことこのエスカレーターの片側空けについては思考停止してるんじゃないかなあと疑問に感じたので、「市松模様乗り」を提案したいと思います。
最後に、日本エスカレーター協会のホームページを貼り付けておきますね。「歩行について」のところ、みんな刮目して見よう!




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