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短編小説

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『秘密のデート』

『秘密のデート』

もう二度と、元には戻れない。

ボーダーラインを超えるのは簡単だけど、道を逆走はできない。

お互いに気付いているのだけど、失うのがただ怖い。

私は今、ラブストーリーもののドラマの主人公だ。

いや、そんな綺麗なものじゃないか。そんな自問自答を渋谷駅のホームで繰り広げながら東横線に乗る。

会うのはいつも横浜だ。

なんで横浜って、ちょっといけない恋を描いている歌が多いんだろう。別に千葉でも埼玉

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