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旅人なら一度はしたことのあるダハブはいつ「人狼ゲーム」になったのかな

10代から20代にかけての旅を振り返ってみようと思う。

19歳に初めての海外へ。イギリスへCIEEの短期ボランティアプロジェクトに応募した。

初海外+初一人旅。
初めてたくさんの外国人と交流し、自分のトホホな英語力にがっかり。

それからというもの、バイト先で小金を貯めては、格安航空券を検索し、長期休みごとに旅に出るようになった。
赤だと思って買ったらピンクだったノースフェイスのバックパックに、地球の歩き方を入れて、南京錠、洗濯紐や防犯ポーチなどを詰め込んでいく。もちろんスマホやパソコンなんてない。
連絡は、日本語入力できない、なかなか繋がらないネットカフェをたよりに。
1、2月くらいの旅だから、急ぐ必要もなくほとんど計画も立てなかった。

2回目の旅でタイへ。「侍」って書かれた黒Tシャツを着てた。なんで?w 自分のダサさが神ってるw 

タイ、バンコク。

今も忘れない、その時に出会ったもの。
酔っ払いだらけのカオサン通り、
漂ってくる屋台からのにおい、
湿気と熱気、
ふにゃふにゃしたタイ語、
お寺の床のひんやりしたタイル、
そして長期旅行中の旅人。
なんとも言えない、混沌とした感じも含めて。
タイに惹かれたんだろうと思う。

その旅でパスポートや航空券(当時は紙)を盗られることになったハプニングもあったけれど、それでも嫌いにならなかったタイ。

貧乏学生だった私は、高い飛行機代や物価の高い国にいけるはずもなく、それからインドや東南アジアを中心に旅をし、日本語教師という仕事をして海外生活をすることを選択した。
そして3年間タイに住んだ。


旅のなにが私を惹きつけるんだろうと考えたことがあった。

景色。
食べ物。
でも、旅の後に1番思い出すことは、人との出会いだった。
友達や家族との旅も楽しい。けど話し相手、相談相手もいて、自分たちだけで完結してしまうことも多く、新しい出会いは少ない。
旅先で偶然出会う人。
現地の人、日本人、海外の旅人。

かっこいいお兄さんがいたり
素敵なお姉さんがいたり
そんな人に憧れた。
そんな人たちとドミトリーでなんやかんや、話すことでなんか自分もかっこいいお姉さんになった気がしたんよね。
その土地の、おいしい食堂や、おすすめのお店や、たいした内容ではないんだけれど。
ダハブもよくやったな。
そう。いつからかダハブは人狼ゲームと名前を変えて大衆化したんだろう。
それとも実は昔から人狼ゲームってあったのかな。
もちろんうちの学校の小学生も大好きだけども。

他にも、道に迷って地元の優しいおばちゃんに会えて家でご馳走してもらったり。
もう、たぶん、会えないけど。

そして、その時の旅や、出会った人たちでその時の自分が、なんかわかってくる。
自分のバロメーターみたいな。

今は、なかなか一人旅には出られないけれど、今の旅のスタイルを楽しんでいけたらいいな。
いつかまた、長い旅に出てみたいな。

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