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AI時代だけど、あえて農業を考える

ご飯が毎日食べられるのは、誰かが食料を作って、また誰かがそれを買い取り、誰かが運んで、誰かが店に並べ、誰かが料理をしているから。

それが国内だとは限らないのだけれど、今、円が非常に弱い状態で国内の食料自給率が非常に低いと、ふと不安になりませんか?

国内で生産してくれる人がどんどん減っていると、どこからか輸入しなければ食べ物が無い状態になります。

そもそも国内での生産だって、肥料が手に入らなければどうしようもない。肥料だって海外産です。そして種だって外国産なんです。

取引するのに都合がいいところと、誰だって取引したいですよね。
たとえば沢山買ってくれるところ。定期的に買ってくれるところ。そこが売り手にとっては大事なお得意さんです。逆に少ししか買ってくれなくて、買ってくれる時期も定まっていないならば、一定量しか売るものが無かったら沢山で定期的に買ってくれる方に売ります。

今日本はそういう不利な状況になっています。
じゃあみんな農業をやればいいじゃない?ってなりますが、なんで農業をする人が少なくなってしまっているのか。これはぶっちゃけ儲からないからに他なりません。農産物をダイレクトに売れる農家は実は非常に少ない。ルートが無いんです。個別に販売までやるのは負担が大きいので一挙に買い取ってしまうシステムがあるのですが、それは値段を自分たちで決められない、そんなとんでもない弊害があります。

先日、道の駅に行きました。新鮮な野菜が割と安い値段で売られていますが、これらを販売するためには野菜を綺麗に洗い、小分けにして袋に入れ、値付けをして運搬してこなければなりません。本業以外の手間です。しかも大量に売れるわけでもないんです。
普通に考えて、何か良いシステムを考えないと、なかなか難しいのではないでしょうか。

近所のスーパーでは地元野菜を売っているコーナーがあります。
私の住んでいるところが都心ではないから、スーパーにこういったコーナーが存在するのです。職場の近くのスーパーには存在しません。

何か集約するのに既存のシステム以外を考えるか、あるいは農業法人でしっかり収益化できるものを作らないと近い未来は本当に危なっかしいものになりそうです。

ひそかな対抗策として自宅の庭に家庭菜園と呼ぶにはお粗末な、食料が少しとれる場所を作りました。
いろいろやってみましたが、会社員の片手間で食べ物を作るのは本当に大変で、大したものは出来ません。プロってすごいなと思いながら形の悪い野菜を喜んで採っている私です。それでも何か出来ることが嬉しい。です

秋の味覚の時期です。もう雪が降っている地域もあります。
こんな時、少しでもいいから、食べ物のこと考えてみてください。
なんにもできなくてもいいんです。ただちょっとだけ思いを巡らせてみるだけで。

明日もおいしいご飯が食べられますように。

暖かい布団で眠れて、誰かにおはようと言えたら、それって結構幸せです。


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